PREP法とは?意味や説得力を高めるための練習方法を紹介

ビジネスシーンにおいて避けて通れないのが相手に自分意見を伝える場面です。失敗すると「結局何が言いたいの?」と言われたり、文章を最後まで読んでもらえなかったり、思わぬマイナスが生まれてしまうこともあります。どのようなバックグラウンドの人でも伝わりやすいコミュニケーションを考える場合、PREP法がオススメです。本記事ではPREP法について意味はもちろん具体的な使い方を例文を交えて解説します。PREP法自体はそんなに難しくないため、ポイントをおさえるだけでより効果的なコミュニケーションを行うことができます。

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PREP法とは

PERP法とは、文章や会話において相手にわかりやすく伝えるための方法です。以下の英語の頭文字をとって「PREP」と言います。

  • Point……要点(結論や伝えたい内容)
  • Reason……理由(結論に至った・主張する理由)
  • Example……具体例(説得力あるデータ・事例など)
  • Point……要点(結論や伝えたい内容)

「結論はコレです。その理由はコレです。例えばこういう事実があります。よって、結論ということができます。」という構成がPREP法の代表的な構成です。

PREP法のメリット

つづいて、PREP法のメリットを紹介します。

会話の説得力が高まる

PREP法を使うと説得力が高まります。結論からシンプルにコミュニケーションをするわかりやすさはもちろん、なぜその結論に至ったのか理由や明確な根拠が示せるためです。

  • 結論を2回伝えるため、結論が強化され印象が残りやすい
  • 理由をセットで伝えるため結論の納得感が補強される
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文章作成スピードが上がる

PREP法を活用すると、文章作成のスピードが向上します。決まった構成で主張を展開できるためです。構成を考慮せず文章を0から考える場合はどうしても時間がかかってしまいます。加えて論理構造がぼやけてしまう懸念もあります。最初から文章の道筋が決まっているという点で文章作成が飛躍的にスムーズになります。

誰に対しても伝わりやすい

PREP法は誰に対しても伝わりやすい構成といえます。展開が明確であるため、国籍や専門性その他のバックグラウンドを問わず、論理的なコミュニケーションが必要な多くのシーンで活用できます。PREP法は聞き手のストレスを軽減できるため円滑にコミュニケーションしやすいといえるでしょう。

発言でも文章でも使える

PREP法は、会話・スピーチ・メール・書類など多くのシーンで使えます。ビジネスやプライベートで、「話が飛ぶ」「わかりにくい」と指摘された場合にはPREP法を使用してみましょう。

 

PREP法の活用シーン

ここからは例文とともにPREP法の具体的な活用シーンを紹介します。

ビジネスシーン – 面接


面接の場面、思考がまとまっていないと面接官の質問に上手く答えられません。しかし、PREP法を使えば、より自身の回答に説得力を高めることができます。

(例)「当社でチャレンジしたいことは?」と質問されたシーン

【結論】お客様の新規開拓で貢献したいと考えています。

【理由】対面営業が自分の強みを最も活かせる仕事と考えているからです。

【具体例】自分の強みは3つと考えています。
1つめは、新規開拓の経験と実績です。過去在籍した会社で3年連続で新規開拓トップをとりました。
2つめは、扱った商品の多様性です。数万円の教材から数百万円のサービスまで担当経験があるため、どのような商品でも抵抗なく仕事ができます。
3つめは、人と関係性を作るのが好きな私自身の性格があります。地域でボランティアコミュニティを個人運営しております。初めての人とリレーションを作ることは全く苦になりません。

【結論】私自身培った強みを活かし新規開拓営業で御社に貢献できると考えています。

 

ビジネスシーン – 企画選び

(例)提案された複数のサイトデザイン案から1つをを選ぶシーン

【結論】A案が最も良いと思いました。
【理由】他の案に比べて最も今回のプロジェクトの目的に合っていると思ったからです。
【具体例】具体的には、ターゲットが好む淡いカラーリングを提案してきているのはA案だけです。また、プロジェクトの長期的な改善を想定してカスタマイズ可能なオプションが付いているものAです。全ての案の中でコストパフォーマンスもA案が上位でした。
【結論】総合的に見てA案がベストと考えます。
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ビジネスシーン – プレゼン

(例)「新商品のチョコレート」をプレゼンするシーン

【結論】新商品のチョコレートは健康意識が高い人の支持を得られると考えています。
【理由】理由は2つあります。
1つ目は低糖質です。一般的な類似商品と比べると糖質は極端に控えめなので、血糖値が気になる方に適しています。
2つ目は高濃度ポリフェノールの独自配合です。体内の酸化を防止する作用が非常に強いといえます。
【具体例】業界平均のたった30%の砂糖利用に加え、業界平均1.8倍のポリフェノールが含まれています。
【結論】血糖値をおさえながら、体内の酸化も防いでくれるという2つのメリットがある、今回の新作チョコレートは健康意識の高い全ての人にオススメといえるでしょう。

プライベート – お店選び

(例)部署の会食のお店選びをするシーン

【結論】チーム決起会は最近できた鍋料理店にいきましょう
【理由】ハードワークで疲れがたまってきているので栄養をとりましょう
【具体例】
・今週は大事な企画会議が続きストレスが溜まるのでリフレッシュが必要です。
・季節の変わり目で寒くなってきているので鍋で体を温めましょう。
・野菜がウリなのでそもそも健康によいです。
【結論】疲れを癒し英気を養うために鍋料理店にしましょう

 

プライベート – 英語の勉強

(例)なぜ英語を勉強しているのか聞かれたシーン

【結論】私は英語の勉強を頑張っています
【理由】会社で希望を出している部署がTOEIC800点必須だからです。
【具体例】ここ半年は毎朝6時から1時間の学習に加え、週末は英語オンリーのイベントに必ず参加しています。
【結論】希望が叶うように英語を努力しています

PREP法の練習方法

PREP法をマスターするためにどのようなトレーニングがあるでしょうか。練習方法はシンプルです。あらかじめ以下のフォーマットに沿って全てのコミュニケーションを行います。

【結論】
【理由】
【具体例】
【結論】

最初は時間がかかったとしても徐々に慣れてきます。最終的には無意識にPREP法を使えるようになるとかなり上達したといえるでしょう。

PREP法を学べる書籍

「もっとPREP法を学びたい」と考えている方に、オススメの書籍を2つご紹介します。

「話すスキルUP すぐできる! 論理的な話し方 話の組み立て方が上手になるPREP法の使い方」 大島友秀/著

 

「きちんと伝わる!センスのよい文章の書き方」 赤羽博之/著

 

おわりに

本記事ではPREP法がどのようなものかを解説してきました。 PREP法をマスターすることでコミュニケーションが円滑になる理由がおわかりいただけたかと思います。コミュニケーションを少しでも改善したいとお考えの方はぜひ活用してみてください。

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