Webサイトに記事を掲載する際には、コピペチェックを行っておく必要があります。コピーコンテンツは、Google検索順位を落とす原因になる可能性が高いほか、著作権侵害で訴えられてしまうこともあります。そこで、コピペの有無を調べるためにも、コピペチェックツールを活用しましょう。コピペチェックツールの必要性や選び方を紹介しているので、ツール選びに迷われている方は参考にしてみてください。
コピペチェックとは?
コピペチェックとは、Webサイトに掲載した記事コンテンツが、ほかのコンテンツからコピーしたものでないか、重複していないかをチェックすることです。たとえば、外注先にWebライティングの業務を依頼する際に、意図的に競合のコンテンツをコピペする可能性があります。また、意図的でなくても、記事内容やキーワードなどが偶然被ることもあり得ます。このように、コンテンツの重複を防ぐためにも、コピペの有無を確認するコピペチェックツールが必要です。
コピペチェックツールの仕組み
コピペチェックツールは、チェック対象である記事内容と、Web上のコンテンツを比較します。特徴のある表現やキーワードなどをチェックし、コピペをしているかどうかの判定を行います。
コピペチェックが必要な3つの理由
コピペチェックは、どのような理由から必要とされるのでしょうか。外注先の不正や、意識していなくても似た記事に仕上がってしまう可能性など、あらゆる場面を想定しましょう。
理由1.外注先で不正が起こっていないか確認するため
1つ目の理由は、Webライティング業務を外注する際に、委託先で不正行為が行われていないかをチェックするためです。記事執筆業務の時間短縮や、執筆業務の負担を軽減するために、ほかのメディアに掲載されている記事内容をコピペして、コンテンツを納品している可能性があります。外注先がコピペした記事をオウンドメディアに掲載すると、コピペに気づいた検索ユーザーからの信用を損なう結果となります。最終的に、記事執筆を依頼した外注先の企業ではなく、記事を掲載した自社に直接的な悪影響が出てしまいます。
理由2.故意でなくても似た記事がないか確認するため
記事を執筆するなかで、すでにWebで公開されている記事と内容が偶然類似する可能性があります。意図的にコピペをしたわけではないにしろ、ユーザーから客観的に見ると、コピペを疑われてしまいます。つまり、故意でないコピペを排除するためにも、コピペチェックツールを活用する必要があるのです。自社で記事コンテンツを制作する場合でも、コピペチェックツールで内容をチェックしましょう。
理由3.Googleからのペナルティを受けたりユーザーからの信頼を失わないため
ほかの記事コンテンツをコピペすると、Googleからペナルティを受ける可能性があります。Google側では、Google検索の品質を維持するために、既存の記事をそのままコピペする行為に厳しい態度を取っています。仮に、コピペの疑いがあると判断された場合、「検索順位が著しく下がる」、「そもそも検索結果に反映されない」などのペナルティを受けることとなります。なお、Google検索のガイドラインの情報によると、以下のコンテンツが無断複製として判断されます。
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなく転載しているサイト
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
- なんらかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
- ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト
出典:Google検索セントラル「無断複製されたコンテンツ」https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/scraped-content?visit_id=637483530482494711-1077866891&rd=1
コピペチェックで修正が必要な一致率の目安
ほとんどのコピペチェックツールは、文章全体に対してどれくらい一致しているのかを「%」で表します。一致率とも呼ばれており、数値が高くなるほど、ほかの記事コンテンツと同一である可能性が高いことです。コピペチェックツールにもよりますが、30%ほどに抑えられていれば問題はありません。一方で、50%を超える数値が出た場合には、修正が必要になってきます。80%、90%に近い数字は、記事全体をコピペをしている状態に近いため、文章を大幅に見直さないと、Googleからペナルティを受ける危険性があります。
コピペチェックツールを選ぶ際の5つのポイント
チェックが必要な記事や、文字数、使用する場面などに応じて、コピペチェックツールを選ぶポイントが異なります。以下の5つのポイントに注意しながら、コピペチェックツールを導入してみてください。
ポイント1.料金
有料のコピペチェックツールを選ぶ際には、料金に気をつけてください。安価なツールを選ぶと、使用回数が設定されていたり、一度にチェック可能な文字数が制限されていたりします。逆に、価格が高いツールを選んだ結果、機能を十分に使いこなせないこともあります。各ツールの料金を比較したうえで、必要な条件に当てはまるツールを選ぶようにしましょう。
ポイント2.チェック可能な文字数
無料で提供されているコピペチェックツールは、一度にチェック可能な文字数に制限があります。3000〜4000文字を上限にしている場合が多く、上限を超える文字数のコンテンツをチェックするためには、複数回に分けなければなりません。取り扱う記事の文字数に応じて、どれくらいの文字数に対応しているかを確認しましょう。
ポイント3.チェックにかかる時間
記事の文字数が多ければ多いほど、チェックが完了するまでに時間を要します。ツールごとに所要時間は異なりますが、3000文字で平均1〜2分かかることを想定したうえで選ぶようにしましょう。
ポイント4.使いやすいUI
使い方に手間を取らないように、コピペチェックツールのUIも比較してみてください。初めてコピペチェックツールを導入する方や、ツールの操作が苦手という方は、ブラウザ上にテキストをコピペして、ワンタッチでチェックできるツールだと便利です。
ポイント5.コピペの判定方法やコピペ元が確認できるか
判定結果に説得性を持たせるためにも、コピペの判定方法やコピペ元を確認できるツールを選びましょう。外注先に記事作成を依頼している場合には、「%」表示でコピペ率を可視化しているものだと、修正依頼の基準を設定するのに役立ちます。また、コピペの可能性があるリンク先を確認できれば、どのキーワードや文章表現が該当するのかを調べ、修正も素早く行えます。
【無料あり】おすすめのコピペチェックツール・ソフト3選
さまざまなコピペチェックツールがあるなかで、どのツールを選べばよいのでしょうか。上記で解説したポイントを踏まえて、おすすめのコピペチェックツールを3つ紹介します。
コピペチェックツール1.CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、多くのユーザーに使われているコピペチェックツールです。無料・有料プランが設けられており、無料プランでも一度に4000字までの文章をチェックできます。また、無料会員登録すれば、CSVファイルやテキストファイルのチェックも可能です。
ポイント
- 無料プランは4000字まで可能
- CSVファイルやテキストファイルのチェックにも対応
- 有料プラン1,000円〜(60日間の無料トライアル有り)
コピペチェックツール2.コピペリン Ver.2
コピペリン Ver.2は、高精度なコピペチェックを行いたい方におすすめです。記事の文節ごとにチェックしており、単語を入れ替えただけの文章や、複数のWebサイトからつなぎ合わせた文章など、細かい部分で類似度を調べられます。有料版のみの販売で、チェック回数、文字数に制限はありません。
ポイント
- 文節ごとにチェックし、高精度な分析が可能
- チェック回数、文字数は無制限
- 年額6,600円
コピペチェックツール3.chiyo-co
chiyo-coは、インストール不要のクラウド型のコピペチェックツールです。ブラウザ上に対象テキストを貼り付けるだけで、簡単にチェックできます。また、チェックした結果は、類似箇所や文章内容、類似率などをパラメータで可視化するほか、類似度の高い部分を抜粋します。
ポイント
- コピペのチェック結果をパラメータで可視化
- クラウドタイプの使いやすいUI
- 有料プランは月額4,400円〜(無料版有り)
コンテンツの作成後はコピペチェックを忘れずに
記事コンテンツを作成したあとは、コピペチェックを忘れないようにしましょう。Googleからペナルティを受けたり、検索ユーザーから信用を失ったりしないためにも、コピペチェックツールの導入が欠かせません。コピペチェックツールの選定に迷われている方は、利用料金だけでなく、対応文字数やチェック可能回数などの機能面も重要です。おすすめ3選と合わせて、使いやすいツールを選んでみてください。