配車システムとは、GPSや地図ソフトを用いて、配車計画や配送ルートを効率的に作成できるシステムのことです。本記事では、配車システムを導入するメリット、選び方、おすすめのシステムを解説します。配車システムの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
配車システムを導入するメリット
まず配車システムを導入するメリットを解説します。
メリット1.業務の効率化
配車システムを導入することで、配車や車両管理に関する業務を効率化できます。というのも、配車システムは、最適な配送計画の立案や、リアルタイムでの配車管理を可能にするからです。結果的に、ドライバーは本来の運送業務に集中できるため、会社の業績アップに貢献するでしょう。
メリット2.コストの削減
配車システムを有効活用することで、最も効率の良い配送ルートを短時間で設定できます。それゆえ走行時間や燃料を削減し、大幅なコスト削減につながります。また、ドライバーの業務が効率的になれば、車両や人材のコストのみならず、業務や時間のコストも省けます。
メリット3.属人化の防止
従来の配車計画は、配送先に合わせて時間やコストを算出し、最適なルートをカスタマイズする必要がありました。それゆえ専門知識と経験豊富なベテランドライバーが担当することが多かったのです。しかし、配車システムを用いれば、ベテランドライバーの知識やノウハウを活かしながら、経験の浅いドライバーでも配送計画を立てられます。配車業務をシステムに代替できることで、業務負担の軽減だけでなく、属人化の解消にもつながるでしょう。
配車システムの選び方
次に、配車システムの選び方を3つのポイントから解説します。
1.目的・業種で選ぶ
1つ目は、目的や業種に合わせて選ぶ方法です。配車システムには大きく3種類あります。配車担当者の負担を減らす配車管理システム、配送ルートを最適化できる自動配車システム、効率的に車両を管理して事故リスクを減らす車両管理システムの3つです。各システムの機能を兼ね備えているケースも多いですが、目的や業種に適しているか確認しましょう。
2.導入形態で選ぶ
2つ目は、導入形態で選ぶ方法です。配車システムには、オンプレミス(パッケージ)型とクラウド型の2種類の導入形態があります。オンプレミス型は自社の情報システムと組み合わせられ、クラウド型はインターネットを介して利用できます。どちらの形態のほうが使いやすいかで選ぶと良いでしょう。
3.機能と料金のバランスで選ぶ
3つ目は、機能と料金のバランスで選ぶ方法です。配車システムに求める機能と、システム導入コストの釣り合いが取れていなければ、導入する意味がありません。システムの中には初期費用が必要なケースもあります。また、カスタマイズによって追加費用がかかることもあるため、本当に必要な機能であるか事前に検討しておきましょう。
【タクシー向け】おすすめの配車システム5選
ここからはタクシー向けの配車システムを紹介します。
テレハイ
テレハイは、2022年12月時点で導入実績1,000社以上のタクシー配車管理システムです。セミオーダーシステムで、24時間365日サポートを受付しています。
ポイント
- 電話注文、予約管理、電話受付システム、GPS/AVMシステムで的確な配車をサポートしてくれる
- 最適車両検索、全自動配車、IVR(自動応答)、スマートフォン注文アプリなどのオプションも多数取り揃えている
- 料金プランは要問い合わせ
クラウド型タクシー配車システム
クラウド型タクシー配車システムは、初期費用が安く、常に更新された最新機能を使えます。タクシー会社の意見を採り入れながら、平均年1,000回の機能アップデートを行い、使いやすさを追求しています。
ポイント
- 自動配車、リモート配車、動態管理、詳細住宅地図など、全体業務の効率化につながる機能が搭載されている
- クラウド型なのでサーバーや周辺機器が少なく、導入後のメンテナンスや保守が不要
- 料金プランは要問い合わせ(無料デモあり)
新視令
新視令は、業務用IP無線システム「ボイスパケットトランシーバー」を利用したタクシー配車システムです。タクシーメーターとナビゲーションを連動させ、一回あたりの配車時間を短縮し、タクシーを効率的に配車できます。
ポイント
- 電話を受けて瞬時に顧客情報を表示でき、スムーズに受注業務を遂行できる
- タクシーの空車状態やGPSによる位置などから、最も近い車両を自動選択して配車できる
- 料金プランは要問い合わせ
WebCabbers
WebCabbers(ウェブキャバーズ)は、クラウド型のタクシー運行管理・給与管理システムです。遠隔地や複数拠点のデータも、利用場所に限定されずに集約・集計が可能です。メーカー各社との連携が可能なので、日報入力や未入力作業を軽減できます。
ポイント
- データセンター利用により災害対策にも対応し、データ保存も万全
- 給与パッケージソフトや会計パッケージソフトなど、外部システムとも連携可能
- 料金プランは月額基本使用料(~20台:月額20,000円~など)+初期基本設定費用
CABmee
CABmeeは、顧客の予算やニーズに合わせた最適化が可能なクラウド型タクシー配車システムです。システムの拡張性や発展性を大きな特長としています。自社独自の配車アプリの開発も可能です。
ポイント
- 車載機タブレットは視認性に優れ、常に最新のアプリがアップデートされる
- クラウドでのデータベース管理と他のサーバー(地図やナビなど)の連携が簡単に可能
- 料金プランは要問い合わせ
【運送業向け】おすすめの配車システム14選
続いて、運送業向けにおすすめの配車システムを解説します。
ONEsLOGI
ONEsLOGIは、複数配車計画から運行計画まで、地図ソフトやチャートを使って最適な配車を組み込める配車支援のシステムです。地図やガントチャートでグラフィカルに配車計画が行えます。
ポイント
- コースや地区ごとに仕訳して配車を行っていたのを、そのままPCで実現できる
- 予想ルートや、予想時間からの運行チャートを表示し、トラックの稼働率を上げる
- 料金プランは要問い合わせ
ハコベルコネクト
ハコベルコネクトは、物流費を大幅にカットできるクラウド型物流DXシステムです。業務自動化・情報の一元化によって、物流データの可視化、業務コストの削減、輸配送コスト削減を実現します。
ポイント
- 物流データの可視化によって、リアルタイムに必要な情報を把握でき、物流コストの最適化に活用できる
- データを利用して車建て計算、運送会社選定を最適に処理し、輸配送費を大幅にコスト削減できる
- 料金プランは要問い合わせ
Loogia
Loogia(ルージア)は、最先端のアルゴリズムとビックデータ解析によって、高精度かつ最適な配車計画・配送ルートを作成できる自動配車クラウドです。2022年12月時点で、累計160社以上に導入されています。
ポイント
- 最適されたズレない配送計画・配送ルートで車両台数と人件費を削減できる
- 40以上の制約を考慮し、現場の声が反映された、使える配車計画を作成できる
- 料金プランは要問い合わせ(拠点数、車両台数に応じた月額費用)
TUMIX 配車計画
TUMIX 配車計画は、中小運送会社の配車や手配、帳票管理、情報共有に優れたクラウド型の配車・業務管理システムです。配車、請求、支払い、多数の帳票が連動し、一元管理が可能です。
ポイント
- 入力業務をシンプル化し、あらゆる業務を効率化できる
- デジタル配車表や受注一覧などを使って最新の手配状況をリアルタイムに共有できる
- 料金プランは初期費用+月額16,800円、スマホアプリ:月額700円
Cariot
Cariot(キャリオット)は、クルマと企業をつなぐドライバーの働き方改革クラウドです。外出先の担当者にも顧客にもURLを発行するだけで、車の位置や到着予定時間をリアルタイムに共有できます。
ポイント
- 現場の様子が見えないストレスを1つの画面ですべて解消し、条件に合う車を簡単に検索できる
- 業務に必要な情報をカスタマイズしてドライバーが入力・集計できるため、自動で日報を作成できる
- 料金プランは要問い合わせ
ODIN リアルタイム配送システム
ODIN リアルタイム配送システムは、BtoBの中小配送/運送会社に最適なクラウド型配送システムです。スマホのGPS(位置情報)を利用して、計画と現在位置を照らし合わせて、配送の追跡や進捗を見える化します。
ポイント
- 動態管理と配送計画が一体となっており、計画と現場のズレが直感的にわかる
- 2022年12月時点で、導入実績2,700社以上となっている
- ODIN 動態管理:月額1,200円(税込)、ODIN 配送計画:月額2,000円(税込)+初期費用165,000円(税込)
DiSynapse DT
DiSynapse DT(デシナプス)は、ドライバーの労務管理や点呼記録、運行計画や配車管理、売上管理など、運送業界に必要な情報を一元管理できる総合管理システムです。
ポイント
- さまざまなパターンの配車画面を用意しているため自社の運用に合わせた配車だけでなく、希望によってカスタマイズも可能
- 運輸基幹システムと連動することで、庸車への支払い管理まで可能
- 料金プランは要問い合わせ
LYNA 自動配車クラウド
LYNA 自動配車クラウドは、2000年にリリースされたLYNA 自動配車デスクトップのクラウド版です。配送オーダーを入力するだけで必要な車両台数を素早く見積もり、AIが1台1台の最適な配送ルートを自動検出します。
ポイント
- 複数の計画案を比較検討した後に、最もトータルコストに優れた配送計画を提案してくれる
- カスタマイズ不要で、導入も運用も低コストで可能
- 料金プラン:月額50,000円から利用可能(1ヶ月の無料試用可能)
LYNA2
LYNA2は、50台分の配車が30秒でできる独自AI搭載の自動配車クラウドです。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用でき、作成した配車計画を他の拠点やドライバーと共有することも可能です。
ポイント
- 企業ごとに異なる制約や条件を網羅し、配車コストを最重要視してトータルコストに最も優れた配車計画を高速で提案する
- 経験の浅い担当者でもAI技術がアシストしてくれるため、正確な配車計画が組める
- 料金プランは要問い合わせ(30日間の無料試用可能)
トラッカーズマネージャー
トラッカーズマネージャーは、運送管理業務を最大93%削減できる運送業務支援システムです。紙やExcelで管理している運送業務に必要な各種情報をデジタル化・ペーパーレス化し、クラウド上で一元管理できます。
ポイント
- トラック1台あたりの収益を1秒で集計・分析でき、各種レポートで経営状態の見える化をサポートする
- 日々の運行実績入力~請求書発行/集計までの領域をカバーすることで、複数の担当者間の情報を統一し、業務を効率化できる
- 車両管理プラン:月額12,500円~、運行管理プラン:月額37,500円~
POT配車
POT配車は、セミオート配車で共同配送を効率化できる配車管理ソフトです。出荷指示に基づく配送先名を名寄せし、ルート別・車両別に積載量を算出して配車します。POT Managerと連携することで、荷受けから配送計画まで一元管理できます。
ポイント
- 荷主からの出荷指示データからマストを自動生成し、荷主、配送先、商品の変更に対応できる
- 本部(支社)で受信した出荷指示データを拠点に配信し、拠点では配送先別出荷指示と配送ルートの設定ができる
- 料金プランは要問い合わせ
簡易配車システム
簡易配車システムは、短時間に自動で車両割付およびシミュレーションができる最適自動配車システムです。画面上で最適なルートを計算し、稼働時間や走行距離を表示してくれます。配車状況は地図や時間チャート、届け先一覧表から確認できます。
ポイント
- 複数積地、複数トリップの自動計算、荷物の自動分割、使用車両の優先順位付けも可能
- 届先を車両にドラッグするだけで、届先の時間指定を考慮した最適ルートを区域型と長距離型の2種類から選択できる
- 料金プランは要問い合わせ
トラックメイト配車Pro
トラックメイト配車Proは、配車担当者の視点から使いやすさを追求した受注配車システムです。運用方法に合わせた配車スケジュールを表示するだけでなく、労務管理との連動など自由度の高い配車業務を実現できます。
ポイント
- ドラック&ドロップ式の簡単操作で、カード形式or一覧型形式の2パターンから受注入力を選択できる
- クラウド(ASP)、スタンドアローン、自社ネットワークの3パターンから利用可能
- 料金プランは要問い合わせ
Logifit TM-配車
Logifit TM-配車は、富士通が提供する、配車業務をサポートし、顧客の戦略的物流を実現する配車支援パッケージソリューションです。配車業務の効率化、輸送品質の向上、配送コストの削減を支援します。
ポイント
- 配車作業を行いながら、運賃タリフを照会し、概算収支を確認できる
- 同シリーズの運行管理システムと連携することで、配送の予実管理も可能となる
- 料金プランは要問い合わせ
その他おすすめの配車システム6選
最後に、その他のおすすめの配車システムを解説します。
ビークルアシスト
ビークルアシストは、通信型ドライブレコーダーやカーナビなどを活用して、社有車の事故削減だけでなく、管理業務や運行業務の効率化をサポートするテレマティクスサービスです。顧客のニーズに合わせてハードウェアを選べます。
ポイント
- 危険挙動の可視化や危険運転への警告で、事故防止・安全運転を推進させる
- 日報の自動作成、動態管理、酒気帯び確認結果入力で車両管理業務を効率化できる
- 端末ご購入プラン:初期導入費用+月額980円(税別)、端末レンタルプラン:端末レンタル料+月額サービス利用料
Vehicle Manager®
Vehicle Manager®は、商用車の運行管理を手軽に実現し、運行日報の効率化や交通事故の削減が可能なテレマティクスサービスです。運行管理を手軽かつセキュアに実現できるだけでなく、商用車両の管理に関わる課題を解決できる仕組みになっています。
ポイント
- 車載機は10秒で設置でき、設置した瞬間からサービスを利用できる
- インターネットを経由しないため、セキュアな通信環境で安心して利用できる
- 料金プランは要問い合わせ(無料トライアルあり)
使えるくらうど配車管理
使えるくらうど配車管理は、配車情報をリアルタイムに共有できるクラウドシステムです。蓄積した受注データや配車データを簡単に自動集計して帳票を出力できるだけでなく、受注&配車管理業務にも対応可能です。
ポイント
- 配車データをカレンダー形式で登録して受注データとして集計可能
- 配車・受注情報を荷主や車号別に分けてシステム内で自動集計・Excel出力ができる
- 料金プランは要問い合わせ
GuRutto
GuRuttoは、地図上の複数拠点をグルっと一筆書きするような効率的なルート作成を支援するサービスです。効率化エンジンをもとに、効率的なルートを作成できます。手作業での作成に比べて時間を短縮できます。
ポイント
- ルート管理やルート案内、CSV取り込み、配送状態の記録などの機能が搭載されている
- スマホアプリと連携することで、今どこにドライバーがいるのか、どこまで配送したのかを確認できる
- 無料プラン:0円、ライトプラン:月額5,500円、スタンダードプラン:月額10,185円、プロプラン:月額30,030円
SmartDrive Fleet
SmartDrive Fleetは、車両の位置情報やコストなど、車両管理に関するさまざまな課題を解決するクラウド型車両管理システムです。高精度のGPSは、確実に現在位置や走行ルートを可視化します。また顧客の用途に応じて最適なデバイスを利用できます。
ポイント
- ITが苦手な方でも直感的な操作が可能で、困ったときには電話・メール・フォームでの問い合わせが可能
- 他社ツールやシステムとの連携が可能で、無料のスマホアプリも利用できる
- 料金プランは要問い合わせ
docoですcar
docoですcarは、車両管理業務を総合的に支援する法人向けドコモ品質のクラウドサービスです。事故削減や業務効率化だけでなく、コスト削減、コンプライアンス遵守などの幅広い課題をサポートしてくれます。
ポイント
- 2022年12月時点で、約3,000社・10万台以上の法人の顧客に導入されている
- 動態管理や安全運転支援、アルコールチェック、バスナビなどのサービスもラインナップされており、専門性と総合性を両立させている
- 料金プランは要問い合わせ
配車システムは自社の業種や目的に合ったものを選ぼう
本記事では、配車システムを導入するメリット、選び方、おすすめのシステムを解説しました。配車システムを導入する際には、自社の業種や目的に適したものを選ぶことが重要です。本記事を参考にしながら、自社に最適なシステムを見つけてみてください。