Webサイトの運用は、独自ドメインを取得して行えば、柔軟にカスタマイズできる他、顧客からの信頼を得やすいなどといったメリットが得られるはずです。そこで本記事では、独自ドメインを取得するメリットを確認した上で、ドメイン取得サービスの選び方について解説します。あわせて、本記事の最後でおすすめのドメイン取得サービスを紹介します。
独自ドメインを取得するメリット
Webサイトのドメインには、共有ドメインと独自ドメインがあります。共有ドメインは、多くが無料で手軽に利用できるといったメリットがあるものの、提供元がサービスを終了すれば、運用しているWebサイトも消えてしまうリスクがあることを忘れてはいけません。一方、独自ドメインを取得すれば、こうしたリスクを回避できるだけでなく、さまざまなメリットを得られます。以下、独自ドメインを取得するメリットを紹介します。
おすすめのドメイン / サーバー関連サービス
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サービス終了のリスクがない
前述のように、共有ドメインはドメインの提供を行っている会社がサービスを終了した場合、自分が運用しているサイトも消えてしまいます。そうなると、これまでに蓄積してきたコンテンツは全てなくなります。会社や店舗のWebサイトの場合、顧客はWebサイトが突然表示されなくなると、少なからず困惑するでしょう。あるいは、サービスを終了したと勘違いする顧客も出てくるかもしれません。また、アフィリエイトで収益を得ている場合、収益が途絶えることになります。
信頼感を得やすい
WebサイトのURLを見た人の中には、共有ドメインであることにすぐに気付く人も少なくありません。人によっては共有ドメインに対して、「Webサイトの運用に十分な予算をまわせないのだろうか」、「ビジネスというよりも、素人っぽさを感じる」といったイメージを抱きます。独自ドメインをきちんと取得していれば、顧客にもビジネスの本気度や社内の各整備が整っていることが伝わるはずです。特に、顧客と売り手の信頼関係の上で成り立つような商品を扱っている場合には、ビジネスを拡大していく上で独自ドメインの取得は不可欠でしょう。
独自のデザインやSEO対策がしやすい
自社の商品やサービスをオンラインでもPRしていきたいのであれば、Webサイトを多くの人に見てもらえるよう施策が必要です。その一つの方法として、SEO対策が挙げられます。SEOを意識したWebサイトを作成し、検索一覧における上位表示を目指さなければなりません。独自ドメインは共有ドメインよりもSEOにおいて有利です。独自ドメインの下にコンテンツが統一されている構造は、検索エンジンから高評価を受けやすいといわれています。
メールアドレスを取得できる
独自ドメインを取得すれば、そのドメインを用いたメールアドレスを取得できます。例えば、「domein.hp.jp」であれば、「〇〇@domein.hp.jp」というメールアドレスの作成が可能です。Webサイトのアドレスとメールアドレスを統一することで、ビジネスシーンで好印象を抱いてもらいやすくなるでしょう。
ドメイン取得サービスの5つの選び方
ドメイン取得サービスと一口でいっても、さまざまな種類があります。そのため、どのサービスを利用すればよいか分からず、迷われている方も多いのではないでしょうか。ここでは、ドメイン取得サービスを選ぶ際の5つのポイントを紹介します。
選び方1.取得費用と更新費用で選ぶ
独自ドメインを取得する場合、主に以下の2つの費用がかかります。
- 取得費用:ドメインを新しく取得する際にかかる費用
- 更新費用:2年目以降、ドメインを更新する際にかかる費用(年に1回の支払いが一般的)
ドメイン取得サービスによって料金は大きく異なります。また、初年度の費用が割安でも、更新費用を考慮したら他のサービスよりも割高に設定されているケースもあるので注意してください。
選び方2.使えるトップレベルドメインで選ぶ
トップレベルドメインとは、URLにおけるWebサイトの用途を表す部分です。例えば、以下のトップレベルドメインがあります。
- 商業組織用: .com
- ネットワーク用: .net
- 非営利組織用: .org
- ビジネス用: .biz
- 旅行転用:.travel
Webサイトの内容に応じたトップレベルドメインを選択することで、ユーザーにも検索エンジンにも、どのようなWebサイトを運用しているのか認識してもらいやすくなります。
選び方3.Whois情報の公開代行の有無で選ぶ
Whois情報の公開代行は、個人情報を一般公開したくない方におすすめできるサービスです。ドメイン保持者の情報はICANNによって一般公開が義務づけられています。ただし、Whois情報公開代行を利用することで、ドメイン提供先の情報に代えて一般公開できます。
選び方4.レンタルサーバーとの組み合わせで選ぶ
ドメインとレンタルサーバーとの関係は、住所と土地に喩えられることが多いです。どちらか一つが欠けていると家を建てられないように、Webサイトを公開することはできません。レンタルサーバーの中には、紐付けできるドメインに制限を設けているものもあり、紐付けが許可されないドメインもあります。そのため、サーバーとドメインの契約を行う際は事前に紐付けできるか確認するようにしてください。ドメインとレンタルサーバーの会社は同じでも別々でも構いませんが、初心者の方にはドメインとサーバーがセットになっているものをおすすめします。セットで契約すると、料金を割安に抑えられることが多い他、契約における各種手続きなどを簡略化できます。
選び方5.サポートで選ぶ
Webサイトを運用していると、トラブルが生じたり、設定作業の中で不明点が生じたりすることも少なくありません。そのため、独自ドメインを取得する際はサポートの充実度が高いサービスと契約しておくと安心です。独自ドメインを使用する上で付随していると安心なサポートとして、以下のサポートが挙げられます。
- Whois情報公開代行
- 電話、メール、チャットでのサポート
- セキュリティオプション
- 自動更新
- ドメイン移管
Webサイトの運用に不慣れな方はサポート体制が充実したドメイン取得サービスがおすすめです。
ドメイン取得サービスのおすすめ7選
ここでは、おすすめのドメイン取得サービスを7つ紹介します。それぞれ特徴が大きく異なるため、自社に合ったサービスを比較検討してみてください。
お名前.com
お名前.comは国内シェアNo.1のドメイン取得ツールです。「.com」、および「.net」であれば1個目を無料で作成できます。また、サポートは24時間365日対応しているため、急なトラブルの際にも安心です。
ポイント
- サーバーとドメインの同時申し込みで対象ドメインを契約中は無料で利用できる
- ドメイン、およびサーバーやメールサービスを最短当日から利用できる
- 国内最安値を実現するため価格の更新を毎日行っている
ムームードメイン
ムームードメインは「.com」、および「.net」の作成を条件を満たせば無料でできます。ムームードメインで取得したドメインを活用すれば、WordPressを使ってWebサイトをすぐに作成できます。また、分からないことがあれば、メールやチャットで手軽に相談できます。
ポイント
- 上場企業の98%が利用している
- Whois公開代行に対応している(ただし「.jp」は非対応)
- 取扱ドメイン数は400種類以上
Value Domain
Value Domainは2002年からサービスを展開しており、65万人を超えるユーザーに利用されています。「.com」、および「.net」であれば無料で作成可能です。Whois公開代行やドメインロックにも対応しています。
ポイント
- 取得ドメイン数は108種類
- GMOグループが運営するサービスとして信頼できる
- メール、もしくはチャットで相談できる
GMOインターネットグループ株式会社
Value Domain(バリュードメイン)は、国内最大級のドメイン取得・管理サービスで、ドメイン登録実績は680万件を誇ります。
スタードメイン
スタードメインは上場企業の97%が利用しているサービスで、ドメインお申込件数は70万件を超えています。ドメインを契約すると高機能サーバーを無料で利用できるようになるため、ホームページの運用にかかる費用はドメイン代のみとシンプルです。
ポイント
- Whois公開代行やドメインロックに対応している
- 取扱ドメイン数は68種類
- 「.com」は年間980円、「.net」は年間1100円で利用できる
Google Domains
Google Domainsは年間850円から利用できます。取扱ドメイン数の豊富さも特徴で、その数は300 以上です。また、Google Domains のツールやパートナーを活用することで、本格的なWebサイトをコーディングなしで作成できます。
ポイント
- Google のサポート担当者が365日24 時間体制で対応
- プライバシー保護機能が付属
- Google WorkSpaceを活用している会社は 設定を簡易化できる
Google LLC
Google Domainsは、Googleが提供するドメイン登録サービスです。300以上のドメイン末尾から選択可能で、ビジネスや個人のニーズに合わせて最適なドメインを取得することができます。
Xserverドメイン
Xserverドメインは「.com」や「.jp」の取得費用が割安で、この二つについては1円です。また、「.jp」の取得費用は50円になります。ただし、これらの価格は1個限りの特別価格です。また、レンタルサーバーとセットで利用すれば、ドメインは無料で利用できます。
ポイント
- エックスサーバーと同時に契約すればWebサイト作成の手間が省ける
- Whois情報代理を無料で利用できる
- 個人ユーザーの利用が多く、フリーランスからも人気がある
さくらのドメイン
さくらのドメインは法人での利用にも個人での利用にもおすすめです。ドメインを取得すれば、さくらのレンタルサーバでWebサイトを簡単に作成できます。また、分からないことがあれば、電話やメールで相談できるため安心です。
ポイント
- ドメイン登録実績は60万件以上
- ドメインの種類は16種類
- 「.jp」は年間3982円、「.com」は年間2614円から利用できる
ニーズに合ったドメイン取得サービスを選ぼう
Webサイトをビジネスシーンで運用したい方や、本格的に運営したいと考えている方には独自ドメインの取得をおすすめします。独自ドメインを利用する場合、共有ドメインと比べて初期設定において多少の手間がかかるものの、本記事で紹介したとおり得られるメリットは多くあります。特に、共有ドメインを利用する場合、ドメインを提供している企業の都合で、Webサイトが消えることもあるので注意が必要です。提供先のサービスが終了してしまうと、これまでに時間をかけて積み上げてきたコンテンツが全て消えてしまいます。ドメイン取得サービスにはさまざまな種類があるため、自社のニーズやホームページの目的に合ったサービスを選択するようにしてください。また、サポートの充実度や料金形態なども、利用するサービスを決める上で重要なポイントになります。
おすすめのドメイン / サーバー関連サービス
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