IaaSのおすすめ6サービスを徹底比較!SaaSやPaaSとの違い・選び方も紹介

クラウドサービスのひとつであるIaaSは、ハードウェアやインフラを提供するサービスで、同様のサービスであるSaaSやPaaSよりも開発の自由度が高いのが特徴です。任意にカスタマイズできるので、コロナ禍でリモートワークが増える中、IaaSを導入して、ITインフラへの負荷を軽減し、自社に合った快適なIT環境を整備する企業が増えています。本記事では、IaaSの仕組みや、オンラインストレージ、レンタルサーバー等との違い、SaaS・PaaSと比較した際のメリットのほか、おすすめのIaaSサービスについて解説します。

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IaaSとは?  

最初に、IaaSの仕組みやオンラインストレージ等との違いを説明します。

IaaSの仕組み

IaaSとは、Infrastructure as a Service の略で、「イアース」または「アイアース」と読みます。IaaSは、従来ハードウェアとして提供されていたサーバー、ストレージ、ネットワークなど、アプリケーション開発に必要なインフラを、クラウドサービスとしてユーザーに提供するサービスのことです。リソース構成を自由に選択でき、任意のアプリケーションを構築できるのでカスタマイズ性が高いのが特徴です。利便性もよいものの、最低限の機能だけが用意されているので、専門的な知識が必要となります。

IaaSとオンラインストレージの違い

オンラインストレージとは、インターネット上にデータを保管するサービスのことで、SaaS形式で提供されているサービスの一種です。つまりオンラインストレージは、IaaSも含むラウドサービスの一環ということになります。SaaSで提供されるオンラインストレージが多いものの、企業のインフラとして機能するIaaSのサービスや、プラットフォームとしての機能を有するPaaSのサービスもあります。

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IaaSとレンタルサーバーの違い

サーバーには、レンタルサーバーやクラウドサーバー、VPS、専用サーバーなどさまざまな種類があります。そのうちクラウドサーバーが提供しているサービスがIaaSです。レンタルサーバーもクラウドサーバーも、サーバーをクラウド事業者からレンタルするサービスで、1台のサーバーを複数のユーザーで共有して利用できます。ただし、レンタルサーバーの利用には一定の制限があるのに対し、クラウドサーバーは、必要に応じて柔軟に利用するスペックを増減できます。

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IaaSとVPSの違い

クラウドサーバーと同様の仮想サーバーであるVPSは、利用者一人ひとりに対しての環境が仮想上に構築されるので、カスタマイズ性の非常に高いレンタルサーバーのサービスです。IaaSとの違いは、VPSがサーバーであるのに対し、IaaSがクラウドサーバーが提供するサービスである点です。

 

IaaS以外の〇aaSとは?IaaSとの違い  

ハードウェアやインフラを提供するIaaSと、開発環境を提供するPaaS、アプリケーションなどを提供するSaaSと、提供するサービスが異なる3者ですが、PaaSとSaaSについて、さらに詳しく説明します。

PaaSとは

PaaSとは、Platform as a Serviceの略で「パース」と読みます。PaaSは、IaaSで提供するサーバー、ストレージ、ネットワークに加え、システム開発に必要なアプリケーション、ミドルウェア、データベース管理システムなどをクラウドサービスとして提供します。SaaSでは、クラウドを通してソフトウエアを提供しますが、PaaSは、ソフトウエアの開発基盤を提供します。PaaSの利用により開発環境がすぐ手に入り、それをそのままサービスとして公開できるものの、IaaSに比べ開発の自由度が低くなります。

SaaSとは

SaaSとは、Software as a Serviceの略で、サービスとしてのソフトウェアという意味です。従来パッケージソフトとして提供されていた機能を、クラウドサービスとして提供する形態で、一般的にクラウドサービスというとSaaSのことを指します。知識がなくても簡単にアプリケーションを利用でき、マルチデバイス対応であることも利点のひとつです。ただし、PaaS、IaaSに比べ、ユーザーごとにカスタマイズしにくい面もあります。

SaaSやPaaSと比較した際の、IaaSの導入メリット  

続いて、SaaSやPaaSと比べた場合の、IaaSを導入するメリットを説明します。

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【IaaSのメリット】開発自由度の高さ

SaaSやPaaSに比べIaaSを導入する最大のメリットは、自由度の高さです。IaaSでは、システム構築に必要なインフラのみの利用なので、自由に選んだプラットフォームやアプリケーションを追加できるので、自社に合った環境を構築できます。

【IaaSのメリット】コスト削減

自社で環境を構築せずにインフラを利用することができるので、大幅なコスト削減につながります。運用後のサーバー管理コストもかからず、使用料金もサーバーの利用時間やトラフィック量に応じて決まる従量課金制なので、無駄なコストが発生しにくくなります。

IaaSの選び方  

ここからは、IaaSを選ぶ際に注意したいポイントを紹介します。

コストパフォーマンス

IaaSの料金体系は従量課金制が多いものの、その設定方法は提供事業者によって異なります。時間単位の料金の比較に加え、長期間利用することをふまえたコスト計算を行い、費用対効果の高いものを選ぶようにしましょう。

他サービスとの連携や運用

ほかのクラウドサービスや、自社のオンプレミス環境のデータとの連携の可否も、重要な選択ポイントとなります。また、自社の管理者や利用者のITスキルに合わせたサービスで、操作・各種設定などができるだけ簡単に行えるサービスを選ぶようにしましょう。

セキュリティ・サポート

このほか、セキュリティ基準も確認しておきましょう。また、過去の稼働実績をチェックして、安定性を確認しておくこともおすすめします。サポート体制が充実していることも重要で、対応手段や時間、トラブル時の対応範囲なども事前にをチェックする必要があります。

おすすめのIaaS 

ここからは、IaaSの中でも人気のサービスを紹介します。

Amazon Web Services

Amazon Web Services(AWS)」は、Amazonが展開している100以上のクラウドサービスの総称で、IaaSの提供も行っています。豊富なサービスを提供しており、ユーザーの目的に合わせて様々な機能を使い分けることができることから、国内外で高いシェアを誇ります。セキュリティ面にも定評があり、軍隊やグローバル銀行などのセキュリティシステムを構築しています。

ポイント

  • グローバルでも国内でも高いシェア
  • グローバルセキュリティ標準に準拠している
  • 料金は、秒単位の従量課金制で詳細は要問合せ

Google Cloud

Google Cloud Platform(GCP)」は、Googleが展開しているサービスです。Googleが自社で利用しているサービスや技術、インフラなどの高いテクノロジーをクラウド上で利用できるのが最大の特徴です。Googleの世界最大規模ともいえるネットワークを利用でき、安定した高速通信にも定業があります。

ポイント

  • Googleが提供する信頼性の高いインフラ
  • データ解析や機械学習のAPIを提供している
  • 料金は、300ドル分の無料クレジット付きで、詳細は要問合せ

 

Azure IaaS

Azure (アジュール)IaaS」は、Microsoftが展開しているクラウドサービスMicrosoft Azureの一環です。Windowsだけではなく、さまざまなオンプレミスと連携できるのが最大の特徴です。世界中にAzureデータセンターがあり、強大なネットワークを全世界で利用できるのも利点のひとつです。

ポイント

  • Windows環境をクラウドに移行しやすい
  • Windows以外のさまざまなOS、DB、開発言語にも対応
  • 料金は、200ドル分の無料クレジット付きで、詳細は要問合せ

 

Oracle Cloud Infrastructure

Oracle Cloud InfrastructureはOracle社が提供するIaaSです。オラクルの自律型サービス、統合セキュリティ、サーバーレス・コンピューティングを組み合わせることが可能です。主にエンタープライズ・アプリケーション向けのIaaSとなっています。企業がビジネスを運営するために利用している従来のオンプレミスのワークロードに関してはかなり容易に移行が可能です。

ポイント

  • Oracleが提供するIaaS
  • 主にエンタープライズ・アプリケーションに強み
  • 料金詳細は要問い合わせ

 

Z.com Cloud

Z.com Cloudは国内ナンバー1のサーバー運用実績を誇るGMOインターネットが提供するエンタープライズ向けのIaaSです。大容量ストレージから最新のセキュリティ機能まで、ビジネスに必要なITインフラはほとんど全て網羅しています。国内企業ゆえのサポート体制の充実の魅力の一つで24時間365日サポートを謳っています。

ポイント

  • 豊富な機能を揃えた国産のエンタープライズ向けIaaS
  • ファイアウォール、WAF、VPNほか、企業向けならでの本格的なセキュリティ機能を利用可能
  • サーバープランは時間単位での利用となる。月額上限機能もあるため利用も安心

 

 

IDCFクラウド

IDCFクラウドはソフトバンクグループのデジタルインフラ提供会社IDCフロンティアが提供するIaaS型クラウドサービスです。自社製品以外に他社製品も含めた豊富な連携ラインナップから最適なエンタープライズ・アプリケーションを設計します。

ポイント

  • ソフトバンクグループが提供するIaaS
  • 豊富なサービスをシンプルな管理画面から自由に組み合わせて利用可能
  • 組み方次第で月額数百円から利用可能

 

 

IaaSを活用し、サーバーの運用・保守のコストを削減しよう 

IaaSは、自社のニーズに応じたシステムを構築でき、快適なIT環境を実現できます。自社でサーバーの運用や管理を行わなくてすむので、大幅なコストカットにもつながり、高いコストパフォーマンスも期待できます。自社に最適なIaaSの導入を検討しているなら、ぜひこの記事を参考にお選びください。

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