本記事ではビデオメッセージングアプリの「Loom(ルーム)」について解説をします。Loom(ルーム)は 「非同期」「画面収録」「動画共有」を掛け合わせた新しいサービスです。Loom(ルーム)を使うことで、ワンクリックで画面共有+ワイプ説明ができます。「メールやチャット文章よりは口頭で説明した方が早いけど、わざわざテレビ会議を開催するまでもない」ケースにおいて非常に有効なツールといえます。本記事を読むことで、Loom(ルーム)の基本的な使い方イメージについて知ることができます。
高まる非同期ビデオコミュニケーションのニーズ
リモートワークの急速な移行に伴いテレビ会議は一般的になりました。ネット環境とデバイスさえあればどこでも会議実施ができることで仕事の効率は一気に高まりました。一方、テキストで送るにはわずらわしいが、わざわざテレビ会議をするまでもない仕事は依然としてあります。例えば、ちょっとした資料の解説、アップデートの説明、会議の共有事項などです。
- 同期コミュニケーション:皆が時間を合わせて参加する必要がある
- 非同期コミュニケーション:空いた時間で自由に確認してほしい
Loom(ルーム)とは
Loom(ルーム)は非同期でビデオ収録×共有ができるサービスです。テレビ会議中の画面共有説明を録画して、メンバーに共有することができるようなサービスです。具体的には、ビデオ会議を実施するまでもない以下のような場面でLoom(ルーム)はその効果を発揮します。
- 会議の議事録を口頭で簡単に補足する
- 取引先への会社紹介資料の読み上げ
- チームリーダーがメンバーにちょっとした共有を行う
- プロジェクトの方針変更を資料とともに共有する
Loom(ルーム)でできること
Loom(ルーム)ではどのようなことができるのかを説明します。具体的なイメージは以下のGIF動画をご覧ください。ズバリ「画面録画+口頭説明」の動画を残したり、相手に送ることができます。ワイプ出演で画面共有するイメージを浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。
Loom(ルーム)の料金
Loom(ルーム)は無料で使えるBasicプランがあります。Proプランであれば月10ドル(約1,100円程度)で利用可能です。チームで使えるビジネスプランもありますが、チームプランは現在ベータリリース中ということもあり30日無料で使えます。個人向けプランであっても、登録後14日間はProプランの機能を無料で使うことができます。
Loom(ルーム)のアカウント作成方法
メール or Google連携 or Slack連携で登録
それではLoom(ルーム)のアカウント登録方法について説明をします。Loomはこちらのリンクから無料でアカウント作成が可能です。
「メール」「Google連携」「Slack連携」を選びます。その後は利用規約同意や利用目的などの各種質問に回答をしていきます。
デスクトップアプリ or Googleクローム拡張機能をインストール
Loom(ルーム)の利用環境には、「デスクトップアプリ」「GoogleChrome(クローム)の拡張機能」の2つがあります。どちらか一方だけでも良いですし、両方をインストールすることもできます。インストールが完了したら初期のセットアップは完了です。
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続いては、Loom(ルーム)の使い方を解説!
Loom(ルーム)の使い方の基本
続いてLoom(ルーム)の基本的な使い方を説明します。Loom(ルーム)でできることは主に以下です。
- 動画を収録する
- 収録動画を編集する
- 送られてきたビデオリンクを確認する
それぞれ説明をしていきます。
ビデオを録画する
Loom(ルーム)の基本の使い方はビデオ収録です。基本的なビデオ収録の方法は以下になります(GIF画像はGoogleChrome拡張機能のケースです)
具体的な使い方のステップをキャプチャにて簡単に解説します。
まず、ChromeのLoom(ルーム)アイコンをクリックすると操作画面が表示されます。
画面収録に関しては3つのスタイルを選択することができます。
- 画面共有+カメラ:画面共有と左下に映る自分の顔を収録できます
- 画面共有のみ:画面共有の収録のみが可能です
- カメラのみ:カメラのみ収録可能です
「スタートレコーディング」をクリックすると録画が始まります。左下が操作アイコンとなります。カメラエリアはワイプ映像を表示することができます。収録途中でもカメラやアイコンに切り替えが可能です。
収録動画を編集する
Loom(ルーム)では収録動画の編集ができます。対象動画の右下の「Edit Your Video」のエリアで編集ができます。
主な編集機能は以下です。
- トリミング
- Call-to-action(コールトゥアクション)ボタンの設置
- サムネイルの設置
「Call-to-action(コールトゥアクション)ボタン」に関して補足をします。以下の画像のようにリンク付きのボタンを自由に設置することができます。
ボタンのテキスト、リンク先のURLを設置できます。また、ボタンのカラーやボタンの形状も調整することができます。
動画リンクを確認する
動画はURLで共有ができます。URLを受け取ったユーザーはLoom(ルーム)にログインせずとも動画を確認することができます。
Loom(ルーム)のアカウントがあれば動画はマイページでリスト化されます。
バーチャル背景は使えるの?
画面収録の左下に出てくるワイプ映像をバーチャル背景にする方法について説明をします。Loom(ルーム)のデフォルト機能にはバーチャル背景利用はできません。別途Snap Camera(スナップカメラ)というカメラアプリを使うことでバーチャル背景の利用が可能になります。Snap Cameraをインストールして以下の設定画面にてカメラ設定をSnap Cameraに変更するだけでOKです。
さいごに
以上で、非同期型のビデオコミュニケーションアプリLoom(ルーム)についての解説記事を終了します。テレビ会議を実施するまでもないが口頭で説明をしたい場面でとても有効なツールであることがおわかりいただけたかと思います。