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法人向けレンタルサーバー比較12選【2024年最新】

法人向けレンタルサーバー比較12選【2024年最新】

レンタルサーバーとは、サイトやブログ、メールなどの情報を保管・配信するサーバーをレンタルできるサービスです。サーバーを自社で持たず、管理やメンテナンスなどはすべてサービス提供事業者が行うため、利用者にはこれらの手間やコストがかかりません。

法人向けのレンタルサーバーは個人用よりもハイスペックでセキュリティが強化されているものが多く、多岐に渡る用途に対応できる仕様になっているのが一般的です。

本記事では、レンタルサーバーの法人向けと個人向けとの違いや法人向けレンタルサーバーを選ぶポイント、おすすめの法人向けレンタルサーバーなどを紹介します。

自社に適切なレンタルサーバーを導入したい、より高性能なサーバーに切り替えたいなどと検討しているなら、ぜひ参考にしてください。

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法人向けレンタルサーバーおすすめ12選!徹底比較

本記事で紹介するおすすめの法人向けレンタルサーバーは下記の通りです。

それぞれ特徴が異なるので、自社の目的や用途に合ったサービスを選ぶようにしましょう。

Xserverビジネス

Xserverビジネス」は、エックスサーバー株式会社が提供している一般向けレンタルサーバーを、法人・企業向けにサポート体制などを強化した国内シェアNO.1※を誇るレンタルサーバーです。実質稼働率99.99%を誇り、圧倒的なハイスペックサーバーと高速化によりスムーズなWebサイト運営が可能です。その優れた高速性、機能性、安定性と、24時間365日メールサポート受付などが人気の理由です。
※2023年5月時点のhostadvice.com 調べ

ポイント

  • 導入企業18万社超え、240万サイト以上の運用実績
  • 各種サーバー設定の無料代行、ホームページ制作無料代行、独自ドメイン2つ無料
  • 【共有サーバー】 初期費用16,500円~ 月額料金3,762円~
  • 【マネージド仮想専用サーバー】初期費用55,000円~ 月額料金19,800円~
  • 【マネージド専用サーバー】初期費用220,000円~ 月額料金29,700円~
Xserverビジネス

エックスサーバー株式会社

Xserverビジネスは、国内シェアNo.1の「エックスサーバー」を法人・企業様のニーズに特化したレンタルサーバーサービスです。

ロリポップ

ロリポップ」は、個人向けのレンタルサーバーを提供していたGMOペパボ株式会社が、サーバー性能やサポート体制を強化して法人向けに販売しているサービスです。稼働率は99.99%と安定しており、WordPressの表示速度NO.1※1の「速さ」と、月額99円~の「安さ」、問い合わせに対するメール返信24時間以内※2という安心の「サポート」体制が最大の強みです。
※1「HostAdvice.com」調べレンタルサーバー国内シェア上位3サービスにおける同一価格帯プラン比較。計測期間は2023年7月9日〜14日。WordPressに同一のテストデータをインポートしたサイトへ外部の同一環境から接続。各社、無料で利用できるCache機能を有効にした状態でレスポンス速度を計測
※2ベーシック以上のプランでの提供内容

ポイント

  • WordPress高速化プラグイン「LiteSpeed Cache」を標準装備で圧倒的な速さを実現
  • ドメイン2個永久無料、電話・メールでの24時間以内返信サポート
  • 初期費用無料 月額料金99円~(Webサイト高速運用「ベーシックプラン」は月額料金550円) 無料トライアルあり
ロリポップ!

GMOペパボ社

ロリポップ!は、GMOペパボ株式会社が提供するレンタルサーバーサービスです。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに対応したプランを提供しており、安定したサーバー環境と高いセキュリティを誇ります。

CPI 共用レンタルサーバー

KDDIウェブコミュニケーションズが運営する「CPIレンタルサーバー」は、機能性や稼働性、サポートなどあらゆる面で安定・安心な環境を提供する共用レンタルサーバーです。Web・メール・バックアップでサーバーを分離した分離構成で、安定した運用を実現します。またKDDIの東西冗長化大規模メールシステムを採用しており、高可用性・高品質のメール運用を可能にしています。

ポイント

  • PHPやMySQLなど、CMSを利用するために必要な機能を標準装備
  • 導入前からテクニカルな内容まで、専任スタッフがお客さまの悩みに応える
  • 初期費用無料 月額料金4,180円~ 無料トライアルあり
CPI(シーピーアイ)

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ

CPIは、KDDIグループが運営している法人向けレンタルサーバーです。大容量かつ高速回線での大量アクセスに強く、接続の安定性を重視したサービスです。バックアップサービスの標準装備、電話・メールのサポート体制など、ビジネスユースに最適な機能やサービスが充実しています。

さくらのレンタルサーバー for Biz

さくらのレンタルサーバー for Biz」は、この業界では老舗のさくらインターネット株式会社が提供するレンタルサーバーです。安価ながら高速安定を叶えるサービスとして定評があります。CDN機能により高速安定配信を実現し、専有IPで他ユーザーの影響を受けにくいのが特徴です。また、Webサイトに必要なさまざまな機能が充実しているのも人気の理由です。

ポイント

  • 利用件数48万件突破
  • 小規模事業者に適した個人向けプランも充実している
  • 初期費用無料~ 月額利用料金2,122円~
さくらのレンタルサーバ

さくらインターネット株式会社

さくらのレンタルサーバは、老舗のレンタルサーバーです。日本最大規模のデータセンターを自社で運営していることもあり、高速度と高いセキュリティ機能が特徴です。

ヘテムル

「ヘムテルは、ロリポップを運営しているGMOペパポの別ブランドで、高速化を追求した法人向けレンタルサーバーレンタルサーバーです。低価格で豊富な機能を提供しており、複数サイト運用やSEO対策などすべてのWebサイトをサポートします。ハイパフォーマンスを支える高性能サーバー、オールSSD、モジュール版PHPにより、高速化と安定性を実現しています。
※ インターネットアンケートによりGoogle検索で検索上位に表示されるレンタルサーバーサービス9社の満足度や安心して選べるレンタルサーバーなどの項目について比較。日本マーケティングリサーチ機構調べ。2022年1月調査。

ポイント

  • サーバー速度満足度と安心して選べるレンタルサーバーでNO.1を獲得※
  • 独自SSL新規ご契約で、ドメインが永久無料、最大14日までのデータを復元可能な自動バックアップ搭載
  • 初期費用無料 月額利用料金1,100円~
ヘテムル

GMOペパボ株式会社

ヘムテルは、高速化を追求した法人向けレンタルサーバーレンタルサーバーです。低価格で豊富な機能を提供しており、複数サイト運用やSEO対策などすべてのWebサイトをサポートします。ハイパフォーマンスを支える高性能サーバー、オールSSD、モジュール版PHPにより、高速化と安定性を実現しています。

お名前.comレンタルサーバー

ドメインサービスとして知られているGMOインターネットグループ株式会社のお名前.comも、レンタルサービスを提供しています。個人利用も含め37万人に利用されており、法人向けでも安心の超高速・高安定を実現しているサーバーです。オールSSDで同時大量アクセスの高速処理に優れたnginxを採用しており、Web高速化エンジンである「WEXALM® Page Speed Technology」を業界で初搭載、24時間365日友人体制で監視などが人気の理由です。

ポイント

  • 24時間365日電話サポート
  • 独自ドメイン無料、対象ドメイン永久無料
  • 初期費用無料 月額利用料金445円~ 
お名前.com

GMOインターネットグループ株式会社

お名前.comは、国内最大級のドメイン公式登録サービスで、ドメイン登録実績は3000万件を超えています。

wpX Speed

エックスサーバー株式会社が運営する「wpX Speed」は、WordPress専用に最適化した超高速クラウド型レンタルサーバーです。次世代の接続インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」の採用で、従来のSATAピュアSSD環境に比べ読み込み速度が16倍以上向上させています。また、WordPressサイトをキャッシュなしで10倍以上高速・安定化する機能の搭載など、さまざまな技術を導入しています。規模やアクセス状況に合わせた、柔軟なプラン構成も魅力です。

ポイント

  • WordPressの表示速度国内No.1 ※2020年7月20日、自社調べ
  • 1日1回全データを専用のバックアップサーバーに自動コピー。過去7日分のデータを保持
  • 初期費用無料 月額利用料金1,320円~
wpX Speed(wpXスピード)

エックスサーバー株式会社

wpX Speedは、エックスサーバーのWordPress専用に最適化した超高速クラウド型レンタルサーバーです。最新の高速化技術を採用し、超高速で安定性が高く、大量のアクセスにも耐えられる高い負荷耐性が最大の特徴です。

カゴヤ・ジャパン

カゴヤ・ジャパン」は、20年を超える実績のあるカゴヤ・ジャパン株式会社が運営するレンタルサーバーです。共用サーバーのほか専用サーバーやVPSまで利用でき、用途によって使い分が可能です。対災害に優れた立地で、耐震・免震構造、自家発電機能を備えた自社データセンターで管理を行っており、高セキュリティ・高可用性が特徴です。大企業や中小企業だけではなく、医療法人、官公庁などが導入しています。

ポイント

  • 共有サーバー、専用サーバー、WordPress専用サーバー、VPSなど用途に合わせて選べる
  • 専任の技術者が24時間365日サーバーを管理・運用
  • 【共用サーバー】初期費用無料 月額利用料金880円~
  • 【マネージド専用サーバー】初期費用11,000円 月額利用料金4,950円~
  • 【VPS】初期費用無料 月額利用料金550円~
カゴヤ・ジャパン

カゴヤ・ジャパン株式会社

カゴヤ・ジャパンは共用サーバーのほか専用サーバーやVPSまで利用でき、用途によって使い分が可能です。対災害に優れた立地で、耐震・免震構造、自家発電機能を備えた自社データセンターで管理を行っており、高セキュリティ・高可用性が特徴です。

Winserver(ウィンサーバー)

Winserver」は、アシストアップ株式会社が運営するWindows専門のレンタルサーバーサービスです。共有サーバーのほか、WordPressがインストール済みの初心者向けプランや、専用サーバー、VPSサーバー、FX取引やOffics使用に向いているWindowsデスクトッププランなど幅広いサービスを提供しています。マイクロソフトのホスティングパートナーとして、シルバークラウドプラットフォームコンピテンシーを取得しており、豊富な実績と信頼性あるレンタルサーバーとして評価されています。

ポイント

  • WordPress簡単インストール機能がある
  • 電話(平日時間限定)やメール(原則24時間以内返答)で担当者に相談できる
  • 【共用サーバー】初期費用1,100円 月額利用料金440円~
  • 【専用サーバー】初期費用55,000円 月額利用料金27,500円~
  • 【仮想デスクトップ】初期費用無料 月額利用料金2,255円~
  • 【Windows VPS】初期費用無料 月額利用料金1,045円~
Winserver(ウィンサーバー)

アシストアップ株式会社

WinserverはWindows専門のレンタルサーバーサービスです。共有サーバーのほか、WordPressがインストール済みの初心者向けプランや、専用サーバー、VPSサーバー、FX取引やOffics使用に向いているWindowsデスクトッププランなど幅広いサービスを提供しています。

 ConoHa WING

GMOインターネットグループ株式会社が提供する「ConoHa WING」は、サーバー処理速度NO.1※1を誇り、表示スピードが超速のレンタルサーバーです。 最高級の品質・昨日ながらコストパフォーマンスもよく、使いやすさを追求したコントロールパネルなので初心者でも安心して利用できます。「アフィリエイター・ブロガーが使いたいレンタルサーバー」「WordPress利用者がおすすめするレンタルサーバー」「サポートが充実していると思うレンタルサーバー」の部門において4年連続でNo.1を獲得※2しています。
※1 2023年7月自社調べ
※2 日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2023年2月期_ブランドのイメージ調査

ポイント

  • 過去14日分の自動バックアップ機能完備、スマホアプリにも対応
  • 独自ドメイン2つ永久無料
  • 初期費用無料 月額利用料金941円~
ConoHa WINGG(コノハ ウィング)

GMOインターネットグループ株式会社

ConoHa WINGは、サーバー処理速度が国内最速クラスのレンタルサーバーです。かんたんセットアップ機能を利用すると、WordPressサイト開設や移行が簡単にでき、ドメインの設定やSSL化なども自動化できるのも特徴です。また、過去14日分の自動バックアップ機能も備えています。

 スマイルサーバ

スマイルサーバ」はNTTスマートコネクト社が提供しており、平均稼働率99.998%の安全性と、専任スタッフによるウイルスチェックの標準装備、満足度97%のサポート体制など、NTTグループならではの安心感や信頼感に定評があります。20年の実績があり、企業や官公庁、医療機関、教育機関など幅広い顧客に選ばれています。NTTグループのデータセンター常駐の体制で、運用監視を行っているのも魅力です。

ポイント

  • データバックアップやアクセスログ解析などさまざまなオプションがある
  • 専任技術スタッフによる24時間365日常駐
  • 初期費用無料 月額利用料金3,410円~
スマイルサーバ

エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社

スマイルサーバは、安定性の高さに定評があります。平均稼働率99.998%を実現し、NTTグループの堅牢なデータセンターを利用して、万一に備えたデータの定期的なバックアップも実施しており、ビジネスユースでも安心して利用できます。

 WebARENA SuiteX

NTT PC コミュニケーションズ社が運営している「WebARENA SuiteX」は、SLA100%保証であり、不正侵入防止やWeb改ざん検知など高精度なセキュリティ機能が特徴です。ファイアウォールやIPSシステムを標準搭載でサイバー攻撃からサーバーを守り、24時間365日の有人監視も魅力です。膨大なメールデータを学習したAIがフィッシングやランサムウェアなどの攻撃をブロックするAI予測型のメールセキュリティも導入しています。
※2023年4月末日現在

ポイント

  • 20年以上の運用実績とサービス累計14万契約※
  • NTTPCのデータセンターでサーバー、ネットワークまで管
  • 初期費用無料 月額利用料金1,997円~
WebARENA SuiteX

株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ

WebARENA SuiteXは、SLA100%保証、高信頼のレンタルサーバーです。シマンテック社のファイアウォール、IPS、Webサイト改ざん検知、ウィルスチェックシステムを標準装備しており、データバックアップも含めたセキュリティ対策は万全です。

法人向けレンタルサーバーと個人向けレンタルサーバーの違い

インターネットを介した業務の増加に伴い、企業では自社商品のECサイトやホテルの予約サイト運営、メール・データの管理・やり取りなど、サーバーの用途が多様化しています。そのため、法人が利用するレンタルサーバーは個人向けよりも多機能、大容量のものが多く、セキュリティやサポート面が充実しているサービスが一般的です。法人向けの方が個人向けより、性能と安全面で上回っているといえます。ここでは、レンタルサーバーの法人向けと個人向けの違いを詳しく解説します。

価格 – 法人向けレンタルサーバーの方が高価格

法人向けレンタルサーバーは、個人向けよりも多機能で高セキュリティ、充実したバックアップ機能やサポートなどを利用できるものが多いため、料金が個人向けよりも高いのが一般的です。レンタルサーバーの価格は、初期費用と月額の利用料金で設定されていることが多く、これにオプションを付けると追加料金がかかります。初期費用は無料のものから数万円かかるものがあり、月額料金は500円前後〜5,000円程度が相場となります。同じ事業者でも複数のプランを用意していることが多く、通常は費用が高くなるほど多くの機能を使えるようになるため、自社に適切なプランを選ぶことが重要です。また無料トライアル期間を設けているサービスや、キャンペーン特価で提供している事業者もあるので、上手に活用するとよいでしょう。

サポート体制 – 電話サポートの有無

法人向けレンタルサーバーは、個人向けよりもサポートが手厚いことも特徴です。ECサイトなどを運営している場合、夜間や休日のトラブルが大きな損害になるため、24時間365日サポート体制が整っているサービスだと安心です。メールやチャットなどでいつでも問合せが可能なサービスも多く、中には直接話しながらサポートを受けられる電話対応をしているサービスもあるため、事前に確認しましょう。また、設定に関する代行サービスを提供している事業者もあります。自社に詳しい人材が少ない場合は活用しましょう。

バックアップ体制 – バックアップサービスの有無

法人向けレンタルサーバーでは、データのバックアップや復元機能の有無も重要な選択ポイントです。大事な情報やファイルなどをうっかり消してしまっても、自動バックアップ機能があると安心して利用できます。企業が利用するサーバーは個人向けレンタルサーバーでも足りるケースもありますが、特にECサイトなどを運営していて個人情報などを扱っている場合は、バックアップ・復元機能付きの法人向けレンタルサーバーを選びましょう。バックアップ機能は有料のオプションとなっていることもあるので、確認が必要です。

作成可能なデータベースの数 – 法人の方が多い

作成できるデータベースの数も、個人向けよりも法人向けレンタルサーバーの方が多いのが一般的です。企業が複数のWebサイトを作成する場合は、それに対応できるデータベース数が必要です。法人向けレンタルサーバーには無制限にデータベースを作成できるものもあれば、契約プランによってデータベース数が制限されているケースもあります。自社に適したデータベース数を確認して契約しましょう。このほか、使えるデータベースの種類も、法人向けの方が個人向けよりも多くなっています。データベースには「MySQL」や「MariaDB 」「Oracle」「SQLite」「PostgreSQL」など、さまざまな種類があります。MySQLが一般的ですが、MariaDBなどを使っている場合は、対応しているレンタルサーバーを選ぶ必要があります。データベースのHDD容量の上限も法人向けの方が大きく、利用者が50名以下でメールアドレスもそれほど必要ない場合は50GB前後、ECサイト運営には80GBほどが必要です。100GB以上あれば、ハイスペックなサイト運営やタスク管理など本格的なビジネス利用が可能です。

中小企業向けレンタルサーバーと大企業向けの違い

法人向けレンタルサーバーは利用人数や用途で選ぶようにしましょう。利用者が少ない個人事業主や中小企業などで、メール利用や少ない数のサイト運営を行う程度なら、コストを抑えられる共用サーバーが適しています。サイトを簡単に構築できるWordPressを利用できるのもよいでしょう。自社に専門知識を有する人材などのリソースが乏しい場合は、サポート体制が充実しているサービスを選びましょう。一方、大人数でECサイトや予約サイトなど複数の運用が複雑なサイトを運営している大企業なら、専用サーバーやVPSの利用をおすすめします。他のユーザーが使っていても独立したサーバーなので影響を受けることなく、使用速度が低下することもありません。ECサイトで個人情報などを扱う場合は、セキュリティ面も充実したサービスが望ましいでしょう。

法人向けレンタルサーバーを選ぶポイント

法人向けレンタルサーバーは、種類や最大稼働率、サポート体制、バックアップ対応、セキュリティ機能、オプションなどで、自社に適切なサービスを選ぶようにしましょう。下記にて詳しく解説します。

サーバータイプ – 「共用」「専用」「VPS」

法人向けレンタルサーバーの種類は、大きく「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」の3つに大分できます。それぞれカスタマイズの自由度やスペック、コストなどに違いがあるため、自社の利用目的に合ったサーバーを選びましょう。それぞれのメリット・デメリットを解説します。

安価に管理者不在で利用したいなら 「共用サーバー」

共用サーバーとは、1台のサーバーを複数ユーザーで共有するタイプです。ほかのユーザーと共用するため処理能力が制限されるものの、安価で利用できるのがメリットです。共用でもサーバー上のデータはユーザーごとに分けられるので、ほかのユーザーにデータ等を見られる心配はありません。サーバーの設定もほぼ不要なので、専任の担当者や管理者がいなくても簡単に利用を始められます。中小企業のメールサーバーや企業のホームページ運営などに向いているといえるでしょう。一方、共用である以上、ユーザーごとに設定を変えられないので自由度は低く、使用できる容量もさほど大きくはありません。ほかのユーザーがサーバーに過度に負荷をかけた場合自分のサーバーも影響を受け、速度が著しく落ちるなどが起きる可能性があります。また、セキュリティ機能はある程度整っているものの、専用サーバーなどに比べると劣ります。個人情報などを扱う場合は、ほかのサーバー利用を検討しましょう。

ハイスペック機能を自由に使いたいなら「専用サーバー」

「専用サーバー」は、1ユーザーで1台のサーバーを利用できるサーバーです。ほかのユーザーに影響されることがないため安定性が高く、設定を自由に変更できるからどのような用途にも使えます。セキュリティ面も強化されています。サーバーの処理能力やスペックのフル活用が必要なウェブサービス運用やアプリ開発、数百人単位で利用するメールサーバー、アクセスが極めて多いオウンドメディアを運営しているなら、専用サーバーをおすすめします。一方デメリットとしては、充実した機能やスペックである分、コストが割高になる点です。また、設定は自社で行わねばならないため、専門知識や担当者が必要です。サービスの中には設定や管理を代行してもらえるプランもあるため、必要に応じて活用しましょう。

専用サーバー並みの機能を安価に利用したいなら「VPS(仮想専用サーバー)」

「VPS(仮想専用サーバー)」は、専用サーバーと共用サーバーの両方の特徴を備えたサーバーです。サーバー自体はほかのユーザーと共有しているものの、ユーザーごとに領域が区切られているため、機能や自由度は専用サーバー並みのスペックを活用できます。共用サーバーよりもカスタマイズの自由度が高く、高価になるものの専用サーバーほどではありません。ただしサーバー設定やOS・ミドルウェアの選択、Webサーバーのチューニングなどは、ユーザー自身で行う必要があります。VPSは、プログラム言語学習サイトや予約サイトなど、ECサイトほどではなくともアクセスが多く個人情報を扱うようなサイト運営に向いています。

最大稼働率 – 1%でも高く

レンタルサーバーの稼働率とは、正常に稼働している時間とサービスが動いている時間との比率を%で算出した割合です。最大稼働率が高いほどトラブルなどでサーバーが停止している時間が短く、安定したサーバーとなります。最低でも99.95%ないと頻繁に停止するサーバーとされ、おおむね99.99%のサービスを選んでおくと無難といえます。なお、稼働率99.99%で1日あたり約8秒ダウンとなります。最低稼働率を保証するSLAという制度もあり、稼働率100%SLA保証対象のレンタルサーバーは極めて高い稼働率といえるでしょう。

サポート体制を確認 – 社内体制と合わせる

法人向けレンタルサーバーはサービスによって、サポート体制や内容が異なります。24時間365日対応のメールやチャットによるサポートのほか、電話対応もあると直接話しながら確認ができます。社内にリテラシーの高い専任担当者がいるならさほど強化しなくてもよいものの、緊急性の高いトラブルが発生した時や担当者不在の時など、サポートが充実していれば安心です。自社の体制を補完するサポート内容になっているか、複数のサービスを比較して選ぶようにしましょう。

バックアップ対応 – もしものために

間違えてサイトのデータを削除してしまった、別のデータを上書きした、ハッキングでサイト内容を改ざんされたなど、サイト運営など業務を行う上ではよくあるトラブルです。このような時に自動バックアップ機能や過去データの復元機能があると、早期の問題解決につながります。個人情報などのデータ消失は大きなトラブルになりかねないので、法人向けレンタルサーバー導入を検討しているなら、必ずバックアップ機能を確認しましょう。

セキュリティ機能 – 監視体制を確認

法人向けレンタルサーバーでは、セキュリティ性能も重要な選択ポイントです。不正侵入されて個人情報などの機密情報を盗まれたり、Webサイトが乗っ取られて悪質なフィッシングサイトへの踏み台にされたりすることもあります。WAFやメールのスパム・ウィルスチェック、24時間365日の監視、大規模災害などでサーバーが破損してしまった場合でも頼れる遠隔地でのバックアップなどができ、特に監視体制がしっかりしているサービスを選びましょう。専用サーバーやVPSの中には自分でセキュリティ対策を行わねばならないサービスもあるため、その際は万全を期すように対応しましょう。

オプション機能 – ドメイン取得

法人向けレンタルサーバーには、さまざまなオプション機能を提供しているサービスもあります。中でもマルチドメインに対応しているレンタルサーバーは、コーポレートサイト以外に複数のサイトを運営する場合に便利です。サイトごとにレンタルサーバーを借りたらコストアップとなり、それぞれ個別管理が必要なので手間もかかります。データを移管する際に間違って消失してしまうリスクもあります。マルチドメインサーバーならこれらの心配が無く一元管理が可能です。サーバーによって利用できるドメイン数が変わるので、自社の運用状況や今後の予定を踏まえて選ぶようにしましょう。

ドメイン取得サービス厳選7選|選び方のポイントや独自ドメインを取得するメリットも解説

法人向けレンタルサーバーは目的や用途で選ぼう

企業がレンタルサーバーを利用するには、個人向けのもので足りる場合があるものの、データベースの数が多く、バックアップ機能やセキュリティレベルが強化された法人向けレンタルサーバーを利用することをおすすめします。法人向けのレンタルサーバーには、「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS」の3種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるので、自社の用途や目的に合ったものを選ぶことが重要です。またサービスによって最大稼働率やサポート体制、バックアップ対応、セキュリティ機能、オプションなどが異なるので、導入を検討しているなら事前にこれらをしっかり比較して選ぶようにしましょう。

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