働き方改革の推進とともに、様々な働き方の選択肢が近年急激に増えてきました。会社へ通勤せずに自宅などで働くことを「リモートワーク」や「テレワーク」と呼びます。よく聞く「リモートワーク」「テレワーク」の表現ですが、そもそも2つに違いや、使い分けはあるのでしょうか。本記事では、リモートワークとテレワークの違いや、在宅勤務に関する別の表現にはどのようなものがあるのかについて解説していきます。
働き方改革とは
2019年4月より、働き方改革法案の一部が施行されるようになりました。厚生労働省によると、働き方改革は「少子高齢化や育児や介護の両立など働き方のニーズの多様性に対応するための法案」です。多様性に対応することで、多くの人にとって働きやすい世の中になることを目指しています。また、家族と過ごす時間を増やす・コストを削減するなど、さまざまな面で期待されている法案です。
働き方改革については以下の記事で詳細を解説しているので、これを機に中身を知りたいという方は是非ご覧ください。
最近よく耳にするようになった「働き方改革」。その文字の通り、働き方を変えていくものだとは分かりますが、働き方改革が推進されることによって、実際にどのような変化が生じるのかご存知でしょうか。まだまだ詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。[…]
リモートワークとテレワークの違い
リモートワークとテレワークには、果たして違いがあるでしょうか。結論は以下です。
- リモートワーク・テレワークの基本的な意味は一緒。ただし、少しニュアンスが異なる。
- テレワークは歴史が長く、総務省など官公庁が推進しており、国内においてはオフィシャルな言い回しに近い
リモートワーク・テレワークそれぞれの語源や生まれた背景について、さらに詳しく解説していきます。
テレワークの語源や意味
テレワークとは、英語の「tele=離れた」と「work=働く」をあわせた造語で、1970年代に生まれました。インターネットなど、通信技術を駆使して働くことを意味しています。総務省をはじめとした官公庁では「テレワーク」との呼び方を推奨しています。「日本テレワーク協会」のように団体も設立されており、言葉の歴史も長いことから、大手のニュースメディアや公式な場で触れる機会が多いかもしれません。
テレワークの場合は、あくまでオフィス勤務を前提としたうえで、オフィス以外で働く場合に以下の3種類の名称が付けられています。
- 在宅勤務……自宅で働く
- モバイルワーク……移動中や顧客先で、パソコンなどの端末を使用して働く
- 施設利用型勤務(サテライトオフィス)……勤務先以外のオフィススペースで働く
テレワークはあくまでオフィスがメインの前提でオフィス以外で仕事をする働き方といえるでしょう。
リモートワークの語源や意味
リモートワークは、英語の「Remote=遠隔・遠い」と「Work=働く」から生まれた造語です。オフィス以外の場所で働くことを指す言葉として使われています。リモートワークは、テレワークと同じ意味として使用されています。しかし、行政機関などで使われている言葉ではなく、団体の設立もありません。特に、英語圏の一般的な会話においては、テレワークよりもリモートワークが一般的に使われている表現となります。
リモートワークはオフィスを前提としていない働き方に対して表現されることが多いキーワードです。
リモートワーク・テレワークのメリット・デメリット
リモートワークやテレワークには、メリット・デメリットが存在しています。特徴や注意点などについて解説していきます。参考にしてください。
リモートワーク・テレワークのメリット
リモートワーク・テレワークのメリットは以下になります。
- 病気・育児・介護など、長時間自宅を離れられない人が働きやすい
- 満員電車に乗らずに済む
- 通勤時間の削減により交通費のコスト削減・自宅時間が増やせる
病気や障害などがあり、外出しづらい人にとって自宅で働ける選択ができる点は大きな利点です。また、育児や介護など、自宅で面倒を見る対象がいる方にも有効な働き方といえるでしょう。
満員電車に乗る必要もありません。自宅で仕事が完結するため、通勤の必要がないためです。仕事以外の場でのストレスを感じずに済むでしょう。通勤時間の削減によるメリットは、ストレスの軽減だけではありません。電車や車を使わないということは、交通費の削減にも繋がります。
そして、自宅での時間が増えるため、家族との時間や自己啓発に充てる余裕が生まれます。仕事のパフォーマンスに良い影響を与えるでしょう。
リモートワーク・テレワークのデメリット
リモートワークやテレワークはメリットが多いように見えます。しかし、注意点も少なからず存在している点は無視できません。リモートワークやテレワークに対してのデメリットもみていきましょう。
- オンとオフの区別がなくなる
- 働く環境を整えないと集中できない
- 仕事のために追加の費用がかかる
自宅で仕事をする場合、オンとオフの切り替えが上手くできないと集中できません。自宅でだらだらと仕事をしていると、気が付いたらパソコンで動画を見ていたり、眠ってしまったりなどした経験がある人もいるでしょう。自分で仕事の管理をしなくてはならず、進捗が遅れるといったデメリットもあります。
加えて、誰もが自宅が働きやすい環境があると限りません。仕事に適したデスクとチェアがある・自宅周辺が閑静であるなど、さまざまな条件が必要となってきます。居心地の良いデスクやチェアを購入するとなると、環境を整えるためにはある程度のコストが必要です。
リモートワーク・テレワーク以外の表現
特に英語圏では、リモートワーク・テレワークという表現はあまり一般的ではありません。同様の表現として以下が使われることがあります。外資系企業に勤務している方は聞いたことがあるかもしれません。
Work From Home(ワークフロムホーム)
特に、在宅勤務を表現する場合に、Work From Home(ワークフロムホーム)という言葉が多様されます。イニシャルをとって「WFH」と表現されることが多いです。
Distributed work(ディストリビューテッドワーク)
複数名が離れた場所でオンラインで一緒に働くやり方をDistributed work(ディストリビューテッドワーク)と表現する場合もあります。
リモートワーク・テレワークに役立つサービスとは
自宅での仕事を快適にする場合、役立つツールやアイテムを揃えることをおすすめします。工夫次第で、オフィスで働いているのとそん色なく働くことができるでしょう。この項目では、おすすめするツールやアイテムについて解説していきます。
リモートワーク・テレワークに役立つWebサービス
リモートワーク テレワークに役立つWebサービスは大きく以下のカテゴリがあります。ご紹介するカテゴリでオススメのツールは別途詳細記事を紹介します。
- テレビ会議ツール:ZOOM、Google Meet、appear.inなど.
- オンラインホワイトボードツール:miroなど
- バーチャル背景設定ツール:Snap Cameraなど
- ノイズキャンセリングツール:Krispなど
- 仕事時間の管理ツール:togglなど
詳細は以下の記事で紹介しております。是非ご覧ください。
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リモートワーク・テレワークに役立つアイテム
前述ではWebサービスをご紹介しましたが、続いては物理的なアイテムカテゴリをご紹介します。リモートワーク・テレワークをより快適に過ごしたい場合は以下のカテゴリのアイテムを探してみると生産性向上に大きくつながるかと思います。こちらも詳細の記事をパラグラフ最後で紹介しています。
- ノイズキャンセリングイアフォン
- ゲーミングチェア
- 広視野角モニター
- バランスボール
- スタンディングデスク
- スマホスタンド
- 女優ライト
- スピーカー
具体的なアイテムに関しては以下の記事でご紹介をしております。是非ご覧ください。
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おわりに
本記事ではリモートワーク・テレワークの違いや区別の方法を解説しました。あわせて、在宅勤務に関する様々な表現もご紹介しました。オフィス以外の働き方が加速しているなかで、本文で紹介したサービスやアイテムも含めて環境や知識をアップデートし続けていくことがより重要になってきそうです。
ユーティリーではリモートワーク・テレワークにもマッチする副業サービスに関してもまとめて紹介しています。よろしければ以下をご覧ください。
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