日常生活やビジネスにおいて、翻訳が必要になるケースもあるのではないでしょうか。そのようなときに活用したいのが「翻訳サイト」です。とはいえ、翻訳サイトは多種多様に存在し、どれを使ったらよいかわからないという方も多いことでしょう。そこで本記事では、翻訳サイトの選び方から、おすすめの翻訳サイト(無料・有料別)11選を解説します。
翻訳サイトの選び方
まず翻訳サイトの選び方として、3つのポイントを解説します。
1.対応言語で選ぶ
翻訳サイトによって対応言語は異なります。それゆえ翻訳したい言語に対応しているか確認しておきましょう。英語や中国語などのメジャーの言語は多くの翻訳サイトで問題ありませんが、マイナーの言語になると対応しているケースが少ないことがあります。
2.テキストの分野で選ぶ
また翻訳サイトによって得意分野が異なります。そのためテキストの分野に対応しているかで選ぶことも可能です。とくに医療や法律、金融など高度な知見が求められる分野に対応していると、専門用語を含んだ翻訳が可能となります。
3.付随する機能で選ぶ
付随した機能から翻訳サイトを選ぶこともできます。翻訳サイトの中には、翻訳文の単語の意味表示や読み上げ、写真や動画内テキストの翻訳、音声翻訳などの機能を持つものもあります。必要な機能があれば、その機能を備えているか事前にチェックしておきましょう。
無料で使える翻訳サイト4選
ここからは無料で使える翻訳サイト5つを紹介します。
Google 翻訳
Google翻訳は、その名のとおり、Googleが提供する翻訳サイトです。無料の翻訳サイトであるにもかかわらず、100言語以上に対応しています。iOSとAndroidの無料アプリでは、音声翻訳、手書き入力、会話モード、カメラ・スキャン・写真翻訳、オフライン翻訳に対応しています。
ポイント
- テキスト・ドキュメント・ウェブサイトの3通りの方法がある
- 1回で利用できる文字数は5,000文字まで
- Googleアカウントにログインして利用すれば、履歴の確認、保存、翻訳コミュニティを利用できる
DeepL翻訳
DeepL翻訳は、ドイツ発のAI(人工知能)技術が搭載された高精度な翻訳サイトです。比較的自然な文章に翻訳できる点が優れており、特定の単語やフレーズを定義できる用語集機能があります。無料プランだけでなく、有料プランもあります。
ポイント
- テキストとファイルの2通りの方法がある
- 1回で利用できる文字数は5,000文字まで
- 2022年10月時点で、29言語に対応している
本記事では機械学習を搭載した高品質翻訳サービスであるDeepLを紹介します。 日本語翻訳に対応! DeepLは2020年に日本語翻訳に対応しました。現在は日本語を含め以下の言語に対応しています。記事執筆時点では以下の11言語に対[…]
Bing Microsoft Translator
Bing Microsoft Translatorは、Microsoft社が提供している翻訳サイトです。Microsoft Translatorの統計的機械翻訳テクノロジーが搭載されており、100以上の言語を翻訳できます。基本的には無料で使用できますが、有料プランもあります。
ポイント
- カメラ撮影翻訳や会話翻訳にも対応している
- アプリのダウンロードによってオフラインでも使用可
- 基本的には無料で使用できるが、有料プランもあり
Weblio 翻訳
Weblio翻訳は、辞書や事典と連携し、単語の意味や発音まで確認できる無料の翻訳サイトです。翻訳文の音声確認機能も搭載されており、和訳のですます調・である調の文体の切り替えが可能です。
ポイント
- 医療関連の英語論文、特許や金融、法律関係などの専門分野に対応している
- 類似表現の検索、スペルチェックが可能
- 有料のプレミアムサービスでは広告非表示、20,000語までの登録単語、200個までの単語帳フォルダの利用、辞書のカスタマイズなどが可能
有料の翻訳サイト6選
ここからは有料の翻訳サイト6つを紹介していきます。
みらい翻訳
みらい翻訳はTOEIC960点レベルの翻訳精度を誇るAI自動翻訳サイトです。PDFやWordなどのさまざまなファイルのレイアウトを維持したまま翻訳することが可能です。データは翻訳終了後に自動削除されます。14日間の無料トライアルがあります。
ポイント
- 法務・財務関連の文書を実用レベルで翻訳可能
- 無料トライアルでは1回で利用できる文字数は2,000文字まで
- Googleの拡張機能でWebサイトを翻訳することもできる
T-400
T-400は、専門2,000分野・100言語をカバーする有料の翻訳エンジンです。AI自動翻訳によるため、専門用語の翻訳精度も高く、精度95%を誇っています。サーバーに保存された翻訳データは、2週間で自動削除されます。無料トライアルもあります。
ポイント
- 工業技術・法務・医薬・化学・特許・IRなどに対応している
- 社内用語を自動で翻訳結果に反映できる
- スキャン画像PDFも丸ごと翻訳が可能
DeepL Pro
DeepL Proは、AI(人工知能)技術が搭載された高精度な翻訳サイトDeepLの有料版です。翻訳できるテキストの文字数が無制限になり、文書ファイル丸ごとの翻訳もできます。
ポイント
- 訳文をカスタマイズして、より一層実用的になる
- テキストは翻訳完了後にすぐに消去される
- スタータープラン:年額750円、アドバンスドプラン:年額2,500円など
COTOHA® Translator
COTOHA® Translatorは、TOEIC960点超レベルの高精度翻訳が可能なAI翻訳サービスです。WordやPowerPoint、Excel、PDFなどのビジネス文書をそのままのレイアウトで瞬時に翻訳できます。
ポイント
- 翻訳元データ・翻訳結果データは全て暗号化される
- 単位や年号、人名、日本人独特の表現にも対応している
- ベーシックプラン10 ID:月額88,000円(税込)/15 ID:112,200円(税込)~
HUMAN SCIENCE
HUMAN SCIENCEは、大手やグローバル企業を中心とした豊富な実績翻訳サービスです。2022年10月時点で、25年以上続いており、18,737件の翻訳実績があります。工業や製造分野、医療・医薬分野・IT分野など、専門性の高い業種の翻訳を得意としています。
ポイント
- 全40言語に対応している
- セミナーやプロモーション映像などの動画翻訳も可能
- 日本語から英語への翻訳:1文字あたり11~18円/英語から日本語への翻訳:英語1ワードあたり20~33円など
Minutz
Minutzは、Web会議の音声をAIが文字起こしする自動翻訳サービスです。100言語以上への多言語翻訳機能が搭載されており、リアルタイムでのAI文字起こしが可能です。企業の国際化・多様化にも対応しています。ブラウザでの利用になるため、アプリのインストールは不要です。
ポイント
- 多言語議事録作成・ダウンロードが可能
- 会議中の記録言語切り替えにも対応
- ライトプラン:18,000円(税抜)、ビジネスプラン:50,000円(税抜)など
Webサイトの翻訳には無料サイト、ビジネスの翻訳には有料ツールがおすすめ
今回は、翻訳サイトの選び方からおすすめの翻訳サイトまでを解説しました。
基本的にWebサイトの翻訳には無料の翻訳サイト、ビジネスの翻訳には有料の翻訳サイトやツールがおすすめです。翻訳サイトやツールを利用するなら、利用目的に合わせて、対応言語やテキストの分野、搭載機能などを確認しながら比較検討を行うのが良いでしょう。
本記事を参考にしながら、自社に最適な翻訳サイトを見つけてみてください。