「デザイン経営」「デザイン思考」といった考えがあるように、デザインはもはやデザイナーだけが取り組む領域ではなくなっており、営業や広報といった部門を担当するビジネスパーソンも教養としてデザインの知識を身に付けることが大切になってきています。一方で、デザイナーはノンデザイナーとコミュニケーションを取りながら業務を進めていくことが求められ、今まで以上に学ぶことが増えてきています。
2022年向け最新のデザイン本を紹介!
本記事では、2022年向けとしてデザインを学びたいビジネスパーソンや、デザイナーとしてスキルアップしたい人に向けて、初心者向けの入門書から上級者向けの専門書まで幅広くデザインを学べる本を紹介します。ジャンルもデザインの基礎から、配色、レイアウト、フォント、ロゴデザイン、印刷、Webデザイン、UI/UXデザインなど多岐にわたるジャンルをラインナップいたしました。それでは早速おすすめ本を紹介します。
デザインの基礎を学べる本
ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]
Robin Williams (著)・米谷 テツヤ(監修, 翻訳)・小原 司(監修, 翻訳)・吉川 典秀(翻訳)
出版社:マイナビ出版
見やすいプレゼン資料を作成したり、クリエイターにデザインに関する指示を行ったりと、現代のビジネスシーンにおいてデザインの基礎知識は必須です。本書は、デザイナーではない人のために書かれたデザインの基礎知識を学ぶ本で、デザインの「4つの基本原則」である「近接」「整列」「反復」「コントラスト」について具体例を見ながら分かりやすく解説されています。第1版刊行から20年以上読まれ続けているロングセラーで、デザイン基本書の超定番です。プロのデザイナーにも広く愛読されています。海外のデザイナーが著した本ですが、日本語版の補足解説者が日本語のデザインサンプル、和文タイポグラフィになどについても解説してあるので、日本語環境でのデザイン手法についてもしっかりと学ぶことができます。
誰も教えてくれないデザインの基本
細山田デザイン事務所(著)
出版社:エクスナレッジ
デザイン系の学校には通わずにWebデザイナーになる人も増えてきました。そんな人が増える中で、OJTでは学ぶ機会が少ないデザインの基礎知識を再学習したいというニーズもあるでしょう。本書は、和文書体の基礎知識、文字だけでデザインをする方法、環境によって見え方が変わる色を正しく管理する方法、背景の処理方法、特殊紙に関する知識などについて豊富な図解と丁寧な解説でやさしく学ぶことができます。必須だけど今さら聞くには躊躇する基本知識が満載なので、痒いところに手が届く良書として多くの新人デザイナーに愛読されています。
デザインの基本ノート 仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本
尾沢 早飛(著)
出版社:SBクリエイティブ
本書は「アイデアの出し方」「デザインの作り方」「入稿データのチェックの仕方」「デザイン料の算出の仕方」「デザインのプレゼン方法」など、プロのデザイナーになるための心構えから今の現場で使える知識まで、使える情報が満載のおすすめ本です。レイアウト、配色、写真と図版の違い、タイポグラフィなどについて、実際の作例を見て学ぶことができるので、実践にすぐに役立てることができます。
伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
高橋 佑磨(著)・片山 なつ (著)
出版社:技術評論社
本書はビジネスパーソンや学生などデザインを専門としていない一般の人に向けて、良い資料を作るためのデザインの基礎知識を解説している本です。PowerPointやWordといったOffice系ソフトを使うことも想定してレイアウトのルールが説明されているので、デザインツールを持っていない人に特におすすめです。Wordで作った「企画書」「お知らせ」「レポート」「チラシ」や、PowerPointで作った「プレゼンスライド」などでも、センスの良いデザインにしたいと考えている人は多いはず。受け手に伝わる資料作成に必要な知識が満載なので、社会人であれば是非手元に置いておきたい1冊です。
デザインのアイデアを学べる本
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
筒井 美希 (著)
出版社:エムディエヌコーポレーション
副題に「目で見て楽しむ新しいデザインの本。」とあるように、デザインする上で必要な「基礎」「概念」「ルール」「プロセス」を図解、イラスト、写真などのサンプルを使ってビジュアルで解説していく書籍です。ほとんどが本書のために描き起こされたイラストやページデザインで、アイデアのヒントになる要素が満載です。デザインを学ぶおすすめ本を紹介する記事にも、必ず入っていると言っても過言ではない大ベストセラーです。テキストは少なめなので読む負担も少なく、デザインの勉強したいけど忙しくてなかなか本を読む時間が取れないといった人にもおすすめです。
あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉
ingectar-e (著)
出版社:エムディエヌコーポレーション
大阪・高槻市にあるデザイン事務所ingectar-eによるレイアウトデザインのフレーズ集です。「写真をうまくつかったレイアウトを組みたい」「イラストを活かしたい」「文字だけで魅力的なデザインを作りたい」といったデザイン制作現場で“あるある”な課題を解決する45のデザイン手法を紹介しています。ポスター、広告、ショップカード、装丁など本書に掲載してある作成は合計270点もあり、アイデアの引き出しを増やしたいという人にもおすすめしたい1冊です。
やってはいけないデザイン
平本 久美子 (著)
出版社:翔泳社
本業はデザイナーではないのに、自分でデザインしなければいけない素人デザイナー向けに書かれた解説書です。デザインにおける注意事項やタブーなど、“やってはいけない”デザインに焦点を当てて説明しているので、デザインにおける最低限の約束事をわかりやすく学ぶことができます。実体験に基づく、素人デザイナーのリアル失敗ポイント、ココが惜しい!というポイントを、プロのグラフィックデザイナーであり全国各地でデザイン講師も務めている著者が余すところなくレクチャーしてくれます。ビフォーアフターで、どこをどうするとデザインが改善されるのかを解説するコーナーも必見です。
配色を学べる本
配色デザイン見本帳 配色の基礎と考え方が学べるガイドブック
伊達千代 (著)
出版社:エムディエヌコーポレーション
配色のルールと実際の配色パターンを美しいグラフィックとともに掲載した配色見本帳です。本書は、実際に読者が自分で思い通りのイメージで配色できるように、定番のキーワード別の配色を並べるだけでなく、配色について「色の基本知識」「配色の基本」「配色の実践」といった三段階で学んで習得できるように構成されているのが特徴です。また、読者が自分でオリジナルの配色が作成できるように配色作成チャートも掲載されています。
配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本[完全保存版]
桜井 輝子(著)
出版社:SBクリエイティブ
シリーズ累計23万部、単体では15万部を突破しているベストセラーの配色本です。「印象別」「年代別」「国別」「色相別」など全127項目のテーマごとに、さまざまな配色見本が全部で3175選掲載されています。どのページも見開き完結で読みやすく、ページをまたいで色を探す必要がないのも特徴の一つです。本のサイズも縦幅が短いので、パソコンやスケッチブックと一緒において作業しても邪魔になりません。著者は様々な色彩関係の資格を持ち、大学や企業で色彩学の講師も務めている東京カラーズ株式会社代表取締役の桜井輝子氏なので、感覚的で曖昧な説明ではなく配色について理論的な部分まで深く理解できる内容になっています。また、シリーズには「日本の美しい色と言葉」「世界を彩る色と文化」が刊行されています。
レイアウトデザインについて学べる本
けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
ingectar-e (著)
出版社:エムディエヌコーポレーション
余白を上手に使ったレイアウトは洗練された印象を与えます。ある程度レイアウトを組めるようになったり、デザインを始めた頃は、余白があるとついついスペースを全て使ってぎちぎちにコンテンツを盛り込みがちです。本書では、より読みやすく伝わるデザインを習得するために、余白を作ることに焦点を当てて洗練されたレイアウトの手法を学んでいく解説書です。新米デザイナーの「いまいちさん」の作ったNG例と、ベテランデザイナーの「しゅっと先輩」作ったOK例で解説が進んでいくので非常に読みやすいのも魅力的なポイントです。
クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
田中 クミコ(著)・ハラ ヒロシ(著)・ハヤシ アキコ(著)・ヤマダ ジュンヤ(著)
出版社:翔泳社
もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
ハラ ヒロシ(著)・ハヤシ アキコ(著)・平本 久美子(著)・ヤマダ ジュンヤ(著)
出版社:翔泳社
独学でも正しく伝わるデザインができるようになりたい人、仕事でデザイナーと接するときに最低限の知識を身につけておきたい人などに向けて書かれたクイズ形式のデザイン学習本です。構成、文字、色、グラフィック、写真・図、Web、DTPなど章ごとにテーマを設けてクイズが出題されています。ただ読むだけでなく、クイズ形式で「考える」ことができるので能動的・主体的にデザイン・レイアウトについての理解を深めていくことができる良書です。
デザイナーズハンドブック レイアウト編
風日舎 (著)・佐々木剛士 (著)
出版社:パイインターナショナル
これだけは知っておきたいレイアウトの基礎知識を豊富な実例で学べる1冊です。レイアウトの基礎から、「版面率」「グリット」「ジャンプ率」といった専門用語やルールが詳細に解説されています。親しみやすいイラストのキャラクターが使われているので、デザイン初心者にもわかりやすい内容です。また、それなりにキャリアを積んだデザイナーが、今さら聞けないレイアウトの知識やスキルを再学習するのにも最適な内容です。
フォントデザインを学べる本
となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界
芦谷國一 (著, イラスト)・山本政幸 (監修)
出版社:フィルムアート社
書体知識をゼロから学べる欧文フォント擬人化マンガです。小さなデザイン事務所を舞台に、正統派優等生のさわやか御曹司ヘルベチカ、宇宙好きのゆるふわ天然娘フーツラ、フランスから来たお嬢様のギャラモンなど、個性豊かな25人の擬人化キャラクターが登場し、それぞれの書体の特徴や成り立ち、役立つ豆知識などを4コママンガでわかりやすく解説してくれます。著者は『天国庁絶滅課要請係』をはじめ、擬人化を取り入れた作品を多く手がけている漫画家の芦谷國一氏。監修は著書に『視覚文化とデザイン』(共著、水声社)などがある岐阜大学准教授の山本政幸氏です。
ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本
ingectar-e (著)
出版社:ソシム
「けっきょく、よはく。」待望の第2弾で、「フォント」に焦点を当ててデザイン書です。魅せる文字と読ませる文字は意識して使い分けたり、イメージに合うフォントを取捨選択したりといったフォント力を身に着けることができます。基本的なフォントの知識から、フォントの種類、具体的な使用方法などをさまざまなシチュエーションでの作成方法を見ながら学ぶことができます。前作同様、新米デザイナーの「いまいちさん」の作ったNG例と、ベテランデザイナーの「しゅっと先輩」作ったOK例で解説が進んでいくので大変わかりやすい内容になっています。フォントのセンスを磨くにはたくさんの使用例を見ることが大切です。本書はそうした経験値を積むためにも非常に役立ちます。
ロゴデザインを学べる本
ロゴデザインの教科書 良質な見本から学べるすぐに使えるアイデア帳
植田 阿希(著)
出版社:SBクリエイティブ
数あるデザイン領域の中でも、より高度な知識やセンスが要求されるのがロゴデザインです。簡単に作られているようなロゴデザインにも、その背景にはしっかりとしたコンセプトや緻密な計算が必要なため、苦手意識を持っているデザイナーも多いでしょう。本書は、ブランディングや商品開発で重要な役割を担うロゴデザインについて詳しく学ぶことができる本です。「ロゴデザインの基本」から「躍動感があり元気が出るロゴ」「高級感、上質感のあるロゴ」「親しみやすさ、かわいらしさがあるロゴ」「信頼感、安定感のあるロゴ」「文字からつくるロゴ」といったテーマ別の実践的な解説に加え、巻末にはロゴ索引やデザイナー別の索引も収録。実際に企業ロゴや商品ロゴとして使われているサンプルをもとにロゴ制作の基本から展開の仕方までを詳しく解説しています。また、著名デザイナーの佐藤可士和氏のスペシャルインタビューも収録されています。
DTPデザインや印刷について学べる本
いとしの印刷ボーイズ
奈良 裕己(著)
出版社:学研プラス
印刷ボーイズは二度死ぬ業界あるある「トラブル祭り」2
奈良 裕己(著)
出版社:学研プラス
本作はGetNavi Webの大人気のWeb漫画「今日も下版できません!」が紙でコミック化された本です。中堅の印刷会社「ナビ印刷」を舞台に、営業マン・刷元正(スリモト・タダシ)と沖田功人(オキタ・コウト)が印刷業界にまつわる「あるある」エピソードを、涙あり笑ありで綴ったマンガです。Web版にはない書き下ろしエピソードも収録されており、基本の印刷用語も各ページ欄外で解説されています。また、索引をつかって辞書的に使うこともできるので、ぜひ書籍版の購入をおすすめします。マンガなので気軽に楽しみながら印刷に関する知識を深めていくことができる作品です。紙媒体で仕事をするグラフィックデザイナーの方はもちろん、チラシやパンフレット、商品パッケージの制作にも役立つので広報や商品開発部門のビジネスパーソンにも非常におすすめの1冊です。
Webデザインについて学べる本
Webデザインの見本帳 実例で学ぶ最新のスタイルとセオリー
森本友理(著)・ラナデザインアソシエイツ (著)・福岡 陽(著)・ラナエクストラクティブ(著)・宇野 雄(著)・境 祐司(監修)
出版社:エムディエヌコーポレーション
本書は、優れたWebサイトの最新実例を約300点集め、それぞれの特徴や考え方を丁寧に解説したWebデザインの見本帳です。Webデザイナーとして活躍している実力派の著者陣が「テキスト・タイポグラフィ」「レイアウト」「色と余白」「グラフィック・写真」「最新のWebページデザイン」の5つのテーマをもとにWebサイトを厳選し解説しています。レイアウトの考え方や、配色などの視覚伝達デザイン的な観点とマルチデバイス対応などの技術的観点を織り交ぜたWebデザインの考察などを深く掘り下げた内容なので、魅力的なWebサイト作成に役立つ実践的なスキル・知識を身に付けることができます。
Webデザイン必携。 プロにまなぶ現場の制作ルール84
北村 崇(著)・浅野 桜(著)
出版社:エムディエヌコーポレーション
Webデザインで知っておくべきルールが1冊にまとめられた本です。Webデザインの基本的な考え方から、デザインデータ作成のノウハウ、納品時の指定、Photoshop/Illustratorの効率的な使い方など、Webデザイナーがプロとしてやるべきことと、やってはいけないことを網羅しています。本書を読めば、Webデザインの考え方とデータ作成の正しいルールを身に付けることできるので、Webデザイン初心者はもちろんのこと、もっと作業を効率化したいと考えている中上級者、Webデザインに移行したいと考えているグラフィックデザイナーなどにもおすすめの1冊です。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
Mana(著)
出版社:SBクリエイティブ
HTML関連本で9刷を突破した大ヒット書籍で、全国の書店員がオススメする本「CPU大賞」の第1位を受賞しています。大人気ブログ「Webクリエイターボックス」を運営しており、世界的にも活躍するグラフィックデザイナーのmana氏が著者なので、プロの現場で役立つテクニックが満載です。コーディングもできるデザイナーは非常に重宝されます。またコーディングはしない場合でも、マークアップ言語に関する知識は持っておいた方が良いので、本書を読んでHTMLとCSSの使い方を学びましょう。
UI/UXデザインを学べる本
Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
玉飼 真一(著)・村上 竜介(著)・佐藤 哲(著)・太田 文明 (著)・常盤 晋作(著)・株式会社アイ・エム・ジェイ(著)
出版社:翔泳社
実際に大手デジタルマーケティング会社でUXデザインを実践してきた執筆陣が、Web制作者が知っておくべきUXデザインの「基本」から「ユーザビリティ評価」「プロトタイピング」「構造化シナリオ」「ユーザー調査」「カスタマージャーニーマップ」「ユーザーモデリング」「組織導入」までを、8つの章にわけて解説した1冊です。本書は実際に導入するためのテクニックや大小2つのプロジェクトのモデルケースを収録し、現実的かつ実践的な方法がまとめられています。また、「白石由香」という架空のWebデザイナーを想定読者にして解説する体裁をとっているので、臨場感を持って読み進めることができます。さらに、ダウンロードできるテンプレート特典もついています。
オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理
ソシオメディア株式会社(著)・上野 学 (著, 監修)・ 藤井 幸多(著)
出版社:技術評論社
オブジェクト指向ユーザーインターフェイス(OOUI)とは、オブジェクト(もの、名詞)を基点にUIを設計することで、タスク(やること、動詞)を起点としたUIに比べて画面数が減って作業効率・開発効率を高める効果を持ち、プログラミングやWeb・アプリデザインの世界でトレンドになっている考え方です。本書はこの設計手法について、詳しく解説した本です。前半部分ではオブジェクト指向UIデザインの理論やプロセスを詳しく解説、後半部分では18の課題に読者がチャレンジする「ワークアウト(実践演習)」という構成になっています。実際に考え、手を動かしながら試行錯誤することによってOOUIの手法を体得できる1冊です。
デザインツールの使い方を学べる本
世界一わかりやすいIllustrator&Photoshop&XD Webデザインの教科書
黒野 明子 (著)・ 庄崎 大祐(著)・角田 綾佳 (著)・森 和恵(著)
出版社:技術評論社
デザインの現場では必須のツールであるIllustrator&Photoshoと、ワイヤーフレームの制作、プロトタイピングやデザイン共有など多くのWebサイト・アプリケーション開発の現場で用いられているXDの使い方が1冊にまとめられている解説本です。Webデザインやアプリデザインの現場で活躍する著名なデザイナーたちによる共著なので、すぐに実践に活かせる情報が満載です。3つのツールの使い方を、Webデザインに必要な要素でテーマ別にわけ、15のレッスンで構成されています。IllustratorとPhotoshopの基本的な使い方についても1冊で一通り学べるので、グラフィックデザイナーにもおすすめのツール本です。
Photoshop レタッチ・加工アイデア図鑑
楠田 諭史 (著)
出版社:SBクリエイティブ
レタッチはレタッチャーという専門職があるほど、高度なスキルと知識を要するジャンルですが、デザイナーがレタッチ加工も要求される状況も少なくありません。本書には、レタッチの基本、加工、合成、人物、風景、ロゴ・パーツ、コラージュ、3D、最新表現テクニックなどPhotoshopのレタッチ・加工に関わるあらゆるスキルが凝縮されています。使えるテクニックが110レシピ収録され、解説に使われている素材やPSDの完成データも全部ダウンロード可能です(MacとWindows、最新のCCに対応)。著者はレタッチャーの第一人者である楠田諭史氏。ベストセラーですが、最新のトレンドに合わせて大改訂されたバージョンです。
その他デザインに役立つ知識を学べる本
デザイナーの英語帳
灰色 ハイジ (著)・ 関谷英里子 (監修)
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
サンフランシスコ在住の日本人デザイナーが著したデザイナーのための英語張です。近年は、インターネットによって海外の企業とも仕事をすることが容易になっています。特にフリーランスデザイナーは、日本だけでなく海外も視野に入れて活動していくと仕事の幅も広がっていくでしょう。また、デザインに関する英語の語彙が増えるとHTMLやCSSなどのマークアップ言語の理解にも役立つでしょう。また、海外のデザイナー・クリエイターに仕事を依頼したいというビジネスパーソンにも非常におすすめの1冊です。
クリエイターのための権利の本
大串 肇(著)・北村 崇(著)・染谷 昌利(著)・木村 剛大 (著, 監修)・古賀 海人(著)・齋木 弘樹(著)・ 角田 綾佳(著)・小関 匡(編集)
出版社:ボーンデジタル
デザインを学ぶ上で、著作権や肖像権といった法律を学ぶことは非常に大切です。どんなに良いデザインでも、法律に抵触する内容であれば意味がありません。本書はデザイナー、プログラマー、編集者、弁護士などが共著したクリエイター向けの法律書です。一つ一つのトピックを実際の判例を交えながら解説してあるので、法律に関する専門的な知識がない人でもスラスラ読める内容です。非常にかわいいイラストで図解されており、本書のデザイン自体も洗練されているのも魅力的です。デザイナーも含め、クリエイターならぜひ書棚に加えておきたい1冊です。
おわりに
本記事で紹介した書籍以外にも、デザインを学ぶのに役立つ本は沢山あります。センスは、生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識や経験を蓄積することで向上していくものであると著名なデザイナーである水野学氏も語っています。ここで紹介した本を読むことで確実にデザインセンスを向上させる知識や経験が増せますので、気になった書籍からで良いので、ぜひ手にとってみてください。
商品でもサービスでも効果的に売上を伸ばすために必要な知識がマーケティングです。例えマーケティング担当でなくとも、身につけておくと非常に役立つ便利なものです。本記事ではマーケティングの勉強に役立つオススメのマーケティング本を紹介します。本記事[…]
営業は高度な専門知識が必要な職種ですが、それに必要な知識やスキルはなかなか可視化が難しいですよね。だからといって営業力というものを漠然と捉えていると「やる気」「根性」といった旧態依然の体育会系的な根性論に引っ張られてしまうかもしれません。で[…]