オンラインストレージは、動画などの大容量ファイルを保存できます。作業時間を短縮でき、業務の効率化につながることから、ビジネスシーンやパーソナルユースでも利用頻度が増えているツールです。また、PCやUSBメモリなどの記憶媒体を持ち出さずに済むので、紛失などのリスクを回避できるメリットも重視されています。本記事では、オンラインストレージの選び方のほか、おすすめのサービスを、法人向け・個人向け別に紹介します。
- 1 オンラインストレージとは?
- 2 オンラインストレージを選ぶ7つのポイント
- 3 法人にも個人にもおすすめの「Googleドライブ」
- 4 法人におすすめのオンラインストレージ15選
- 4.1 複数のアプリケーションと連携できる-One Drive
- 4.2 NTTコミュニケーションズ株式会社が提供-Box over VPN
- 4.3 高度なセキュリティと使いやすさを両立-GigaCC ASP
- 4.4 豊富なセキュリティ機能を掲載-Bizストレージファイルシェア
- 4.5 法人向けファイル転送・共有サービス-クリプト便
- 4.6 株式会社プロットが提供-Smooth File
- 4.7 高度なセキュリティ機能を掲載-DirectCloud-BOX
- 4.8 初心者でも使いやすい-セキュアSAMBA
- 4.9 操作性が高い-Dropbox Business
- 4.10 富士フイルム株式会社が提供-IMAGE WORKS
- 4.11 使いやすさが特徴-Everidays
- 4.12 共有機能や検索に優れる-Nextcloud
- 4.13 セキュリティ対策が充実-Fileforce
- 4.14 業務時間の短縮や効率化を実現-Fleekdrive
- 4.15 AWSデータセンターを利用-クラウドファイルサーバ type3
- 5 個人におすすめのオンラインストレージ10選
- 6 目的に合ったオンラインストレージを選んで、チームの生産性を高めよう
オンラインストレージとは?
オンラインストレージに保管できるもの
オンラインストレージに保管できるものは、一般的なファイルやテキスト、写真のほか、大容量の映画や動画等です。オンラインストレージに保管しておくと、共有や移動の度に行うアップロードやダウンロードにかかる時間を大幅に短縮できます。また、セキュリティが完備されたクラウド上にデータが保管されるので、データのバックアップにもむいています。
オンラインストレージの活用方法
オンラインストレージは、以下のような活用ができます。
ファイルの一元管理
複数の場所に保存していたファイルを一元管理できるので、探す手間がなくなり、作業時間を短縮できます。
ファイルの容量が大きすぎてメールに添付できず困ったことはありませんか。そのような時に役立つのがファイル転送サービスです。無料で利用できるサービスや、セキュリティの高いサービスなど多種多様なファイル転送があります。しかし、数多くのサービスがあ[…]
自動でバックアップ
PCの紛失やハードディスクの故障などで、データを失うリスクが軽減されます。
ファイルの共有や共同編集
今までメールの転送などで共有していたファイルも、複数人がリアルタイムで編集できるので、業務の効率化につながります。また、閲覧・編集権限の制限も可能なので、セキュリティ面でも安心です。
時や場所を選ばずに編集
外付けHDDやUSBメモリなどを持ち歩かなくても、いつでもどこからでも複数のデバイスでアクセスできるので、会社で利用していたデータを、出先や自宅などで編集することも可能です。
コスト削減
オンラインストレージの中には無料で導入できるものもあり、有料であっても、自社でサーバーを導入して管理費・運用費をかけるよりは、コストを抑えることが可能です。
オンラインストレージを選ぶ7つのポイント
続いて、オンラインストレージの選び方を説明します。下記のポイントを考慮して、自社の用途や環境に合ったものを選ぶようにしましょう。
ポイント1.データ容量
データ容量は、今後増えていくであろう分も含めて、無理なく保存できる容量が必要です。また、全体の容量だけではなく、アップロードやダウンロードの1回あたりの最大容量も充分でないと、利用しにくいものになってしまいます。自社の事情に合わせた容量を確保するようにしましょう。
ポイント2.料金体系
利用料金は、初期費用は無料でもランニングコストがかかるケースもあります。また、利用できる容量やユーザー数によって金額が変わることもあるので、確認が必要です。料金体系は月単位や年単位など、さまざまです。法人向けのオンラインストレージの中には初期費用がかかるケースもあります。最低利用人数や最低利用期間などが設定されていることもあるので、必ず確認しましょう。
ポイント3.セキュリティ
ビジネスシーンで利用するのであれば、セキュリティ対策は見逃せないチェックポイントです。情報漏洩などのリスクにそなえ、データの暗号化や利用者認証などの機能も確認しましょう。
ポイント4.対応デバイス
対応デバイスも、業務の効率化を左右します。PCだけではなく、スマートフォンやタブレットなどにも対応していることが重要となります。
ポイント5.アプリの有無
スマートフォンやタブレットで利用できるアプリがあると、データへのアクセスも容易になり、業務の効率化につながります。スマートフォンやタブレットを利用するシーンが多い場合は、アプリの有無も必ずチェックするようにしましょう。
ポイント6.連携システム
オンラインストレージによっては、他のアプリやMAツール、BIツール、複合機などと連携できます。連携すると、顧客管理等のさまざまなマーケティング活動の効率化が可能となります。自社の用途に必要であれば、連携システムを搭載したオンラインストレージを選ぶようにしましょう。
ポイント7.機能や操作性
Googleドライブは他のGoogle機能を一緒に利用でき、OneDriveはOfficeと連動できます。連動すると、Googleドキュメント・スプレッドシート、WordやExcelなどを共有して共同編集できるので、利便性が高まります。ユーザビリティの高さや、初心者でも扱いやすい操作性も重要な選択ポイントです。また、困った時に頼りになるサポート体制も充実していると、安心して利用できるでしょう。機能や操作性も、自社の用途に合わせて選択するようにしましょう。
法人にも個人にもおすすめの「Googleドライブ」
15GB:無料
100GB:250円
200GB:380円
2TB:1,300円
Business Starter:30GB/ユーザー・100人参加可能なビデオ会議:680円
Business Standard:2TB/ユーザー・150人参加可能なビデオ会議:1,360円
Business Plus:5TB/ユーザー・250人
Googleドライブとは、Googleの提供するオンラインストレージで、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどとも関連の深いサービスです。Googleドライブは、業務でファイルデータを共有したいときにも大変便利なサービス[…]
法人におすすめのオンラインストレージ15選
以下は、法人利用におすすめのオンラインストレージです。ビジネス利用で重要なセキュリティ機能や、操作性、他システムとの連携などに優れたサービスを紹介します。
複数のアプリケーションと連携できる-One Drive
【料金(月額)】
OneDrive for Business (Plan 1):1TB/ユーザー:540円
OneDrive for Business (Plan 2):1TB/ユーザー +高度なセキュリティ機能:1,090円
Microsoft365Business Basic:1TB/ユーザー+Microsoft Teamsとクラウドストレージ:540円
Microsoft365Business Standard:1TB/ユーザー+法人メール、Office アプリ、各種サービス:1,360円
日本マイクロソフト株式会社
One Driveは、Microsoftが提供する個人用クラウドストレージサービスです。ファイルや写真をOneDriveに保存することで、どのデバイスでも、どこからでもアクセスが可能になります。バックアップと保護の機能もあり、デバイスを紛失してもファイルや写真が失われることはありません。
NTTコミュニケーションズ株式会社が提供-Box over VPN
【料金(月額)】
Business:最低利用人数5人:インターネット型1,800円・VPN型2,600円
Business Plus:外部ユーザーとのファイル共有が多い法人向け:インターネット型3,000円・VPN型3,800円
Enterprise: 大企業向け:インターネット型4,200円・VPN型5,000円
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
Box over VPNは、NTTコミュニケーションズが提供する「コンテンツ・マネジメント・プラットフォーム」で、ストレージ容量無制限で社内・取引先とのファイル共有や業務アプリケーションとのシームレス連携が可能です。
高度なセキュリティと使いやすさを両立-GigaCC ASP
【料金(月額)】
Standardプラン:1GB/10ID 12,000円/月・100GB/100ID 131,000円/月・1,000GB/1,000ID 280,000円/月
Advancedプラン:選べるセキュリティ機能の追加:Standardプランに25,000円を追加
Premiumプラン:高度なセキュリティ機能が充実:Standardプランに42,000円追加
日本ワムネット株式会社
GigaCCは、企業間のファイル転送・共有に特化したサービスで、実績トップクラスの純国産、高品位な特徴を持っています。セキュリティと管理機能が強化されており、テレワークの効率化にも対応しています。企業間のセキュアなファイル転送や共有に最適で、多岐にわたる業種・業界での利用が可能です。
豊富なセキュリティ機能を掲載-Bizストレージファイルシェア
【料金(月額)】
1GB・1,000ユーザー:15,000円
2GB・2,000ユーザー:26,000円
10GB・10,000ユーザー:65,000円
100G ・10,000ユーザー:95,000円
500GB ・10,000ユーザー:150,000円
1TB・10,000ユーザー:200,000円
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
Bizストレージファイルシェアは、NTTコミュニケーションズが提供する法人向けファイル転送・オンラインストレージサービスです。最大2GBの大容量ファイルを簡単にやり取りでき、セキュリティに高い評価を受けています。
法人向けファイル転送・共有サービス-クリプト便
【料金(月額)】
エントリー:20ユーザーまで:1,000円/ユーザー
ライト:50ユーザーまで:1,000円/ユーザー
スタンダード:100ユーザーまで:900円/ユーザー
株式会社プロットが提供-Smooth File
【料金(月額)】
5GBプラン:初期費用55,000円・27,500円/月
10GBプラン:初期費用55,000円・38,500円/月
50GBプラン:初期費用110,000円・66,000円/月
150GBプラン:初期費用110,000円・82,500円/月
250GBプラン:初期費用110,000円・110,000円/月
500GBプラン:初期費用110,000円・137,500円/月
1TBプラン:初期費用110,000円・209,000円/月
2TBプラン:初期費用110,000円・280,500円/月
高度なセキュリティ機能を掲載-DirectCloud-BOX
【料金(月額)】■ファイル共有・共同作業
ベーシック:100GB・10,000円
スタンダード:300GB・30,000円
【料金(月額)】■NAS・ファイルサーバーのクラウド移行
ビジネス:3TB・90,000円
プレミアム:10TB・180,000円
エンタープライズ:30TB・300,000円
株式会社ディレクトクラウド
DirectCloud-BOXは、企業や個人がデータを安全に保存、共有、管理できるクラウドストレージサービスです。セキュリティ対策が強化されており、リモートワークにも対応しているため、ビジネスパーソンにとって非常に便利なサービスです。
初心者でも使いやすい-セキュアSAMBA
操作性が高い-Dropbox Business
Dropbox Businessは、ファイル共有、同期、共同作業を安全に進めることができるクラウドストレージサービスです。ビジネスパーソン向けに設計されており、クラウドストレージ、共有、電子署名、ドキュメントの追跡、バックアップなどの機能を提供しています。
富士フイルム株式会社が提供-IMAGE WORKS
富士フイルム株式会社
IMAGE WORKSは、富士フイルムが提供するクラウド型のファイル管理・共有サービスです。法人様向けに提供されており、効率的なデータ共有を実現するための機能が豊富に備わっています。
使いやすさが特徴-Everidays
株式会社 yett
Everidays(エブリデイズ)は、法人向けのオンラインストレージサービスで、ファイル管理と共有をより安全で快適にします。データはすべて国内データセンターに保存され、ユーザー数に制限がないため、大人数でもコスト効率よく使用できます。
共有機能や検索に優れる-Nextcloud
株式会社スタイルズ
Nextcloudはオープンソースのオンラインストレージで、自社専用のサーバーやデータセンターに導入することが可能です。データのセキュリティを確保しながら、ファイル共有システムの安全な運用が実現できます。
セキュリティ対策が充実-Fileforce
ファイルフォース株式会社
Fileforceは、法人向けクラウドストレージサービスで、高品質かつ高セキュリティな国産SaaSです。大容量のファイルもすぐに開くことができ、ローカルのような快適さを提供します。
業務時間の短縮や効率化を実現-Fleekdrive
株式会社Fleekdrive
Fleekdriveは、企業や個人がデータを安全に保存、共有、管理できるクラウドストレージサービスです。セキュリティ対策が強化されており、ビジネスパーソンにとって信頼性の高いオンラインストレージとして利用されています。
AWSデータセンターを利用-クラウドファイルサーバ type3
株式会社USEN ICT Solutions
クラウドファイルサーバ type3は、企業のビジネスニーズに応じたファイル共有・管理サービスです。セキュリティ対策が強化されており、社内外でのファイル共有がスムーズに行えるため、リモートワークにも対応しています。
個人におすすめのオンラインストレージ10選
つづいて、個人が利用するオンラインストレージの中で、おすすめのサービスを紹介します。
Apple製品に組み込まれる-iCloud Drive
【料金(月額)】
5GBまで:無料
50GB:130円
200GB:400円
2TB:1,300円
Apple Japan
iCloud Driveは、Appleのクラウドストレージサービスで、ユーザーがファイルやフォルダを保存し、すべてのデバイスで最新の情報を同期することができます。iPhone、iPad、Mac、Windowsパソコン、iCloud.comで設定できるため、個人からビジネスパーソンまで幅広いターゲットに対応しています。
Amazonユーザー向け-Amazon Cloud Drive
【料金(月額)】
Amazon会員:5GBまで無料
Amazonプライム会員(年会費4,900円):容量無制限
シンプルな操作性が特徴-Stock
【料金(月額)】
フリープラン:20ノート・1GB:無料
ビジネス5:ノート無制限・5人以下・30GB:全員で1,980円
ビジネス10:ノート無制限・10人以下・80GB:全員で3,480円
ビジネス20: ノート無制限・20人以下150GB:全員で6,480円
大人数で利用する場合:要相談
株式会社Stock / Stock,Inc.
Stockは、チームの情報を驚くほど簡単にストックできるツールです。Stockを使えば、これ以上なくシンプルにチームのタスクを管理できるので、多くのチームが続々と導入しています。
box社が提供-Box
【料金(月額)】
individual:10GB:無料
Personal Pro:100GB:1,200円
作業がスムーズになる-Dropbox
【料金(月額)】
Basic:1ユーザー・2GB:無料
Plus:1ユーザー・2TB:1,200円
Family:最大6人・ 2TB:2,000円
Dropbox Businessは、ファイル共有、同期、共同作業を安全に進めることができるクラウドストレージサービスです。ビジネスパーソン向けに設計されており、クラウドストレージ、共有、電子署名、ドキュメントの追跡、バックアップなどの機能を提供しています。
シンプルな操作性が特徴-MEGA
高速で快適な使い心地-InfiniCLOUD
InfiniCloud株式会社
InfiniCLOUDは、国内のサーバーを利用した高速で快適なクラウドストレージサービスです。容量不足を気にせず、安心して利用できる特徴があります。
総合オンラインストレージサービス-firestorage
ロジックファクトリー株式会社
firestorageは、個人からビジネスまで幅広く利用できる無料のオンラインストレージサービスです。リモートワークやテレワークでのファイル共有、送信、保存が可能で、大容量ファイルのアップロードもサポートしています。
1TBの大容量ストレージが利用できる-4Sync
独自機能を搭載-Evernote
Bending Spoons
Evernote Teamsは、ビジネスチーム向けに設計されたコラボレーションと情報共有のプラットフォームです。個々のチームメンバーがノート、タスク、スケジュールを一元管理でき、共同作業が容易になります。社内Wikiの構築も可能で、重要な情報がすぐに見つかります。
目的に合ったオンラインストレージを選んで、チームの生産性を高めよう
オンラインストレージにはさまざまなサービスがあります。セキュリティ機能が充実していて、共有・共同編集が簡単なものは、法人向けと言えます。個人で利用する場合は、操作が簡単で必要な機能に特化した安価なサービスが適していると言えるでしょう。いずれにしろ、オンラインストレージを導入するのであれば、目的や用途、利用する環境などを考慮して選びましょう。特にビジネスユースでは、業務の効率化やチームの生産性向上につながるサービスを選ぶようにしましょう。