本記事では2022年11月の公開以降話題を呼んでいるAIチャットボットChatGPTについての解説記事です。本記事を見ることでChatGPTとは何か?どのように使うことができるのかなどの概要を知ることができます。
ChatGPTとは
ChatGPTはAI技術を活用した対話型のチャットボットアプリケーションです。アメリカのAI研究に関する非営利組織であるOpenAIが提供しており、2022年12月現在無料で利用が可能です。ChatGPTに聞きたいトピックスを入力すると、まるで人間が回答しているかのようにスムーズに受け答えがなされます。日本語の質問については日本語でやりとりができます。
OpenAI(オープンエーアイ)とは
ChatGPTを提供しているOpenAI(オープンエーアイ)は、2013年に設立された人工知能を研究するアメリカ・サンフランシスコの非営利団体です。イーロンマスクなどの著名起業家が設立に参加されています。OpernAIではChatGPTの他に、自然言語処理と画像生成モデルを組み合わせたAIであるDALL-E2や、音声認識モデルであるWhisperなどを発表しています。
ChatGPTでできること
ChatGPTでは、人間が入力した言語に応じたやりとりが可能です。質問に回答したり、ディベートをしたり、場合によっては冗談なども返してくれます。スマートフォンでお馴染みのSiriやAlexaなどのような音声入力に対して、ChatGPTはテキストでの入出力になります。
例えば、「言葉の定義(例)AIとは何か」「エンジニアのコードのレビューやデバッグ」「哲学や主張に関連するトピック(例)なぜ勉強をするべきなのか」など様々な範囲のトピックに対応できます。
ChatGPTでできる主なこと
- 情報の検索:知りたい情報を入力する
- デバッグなど:コードや文章の添削
- コミュニケーション:挨拶からディスカッションまで
- 作業:テキストで定義できる作業など
(その他参考)【詳細解説】ChatGPT(GPT-3)とGoogleスプレッドシートを連携する方法や関数を紹介
日本語対応はしている?
ChatGPTのインターフェースは英語ですが対話は日本語で可能です。もし英語が苦手な場合はブラウザの翻訳機能や翻訳ツールの活用をおすすめします。
一部誤った情報がアウトプットされる場合も
ChatGPTは、本記事執筆時点においてはリサーチプレビュー段階です。このため、出力された情報に誤りが発生することもあるとSNS等で指摘があがっています。AIの学習が進むにつれて解消されることが想定されますが、ChatGPTのアウトプットは常に正しいわけではないということを頭に入れておくとよいかもしれません。
ChatGPTは無料?
2022年12月現在ChatGPTは無料で利用が可能です。
ChatGPTの始め方
具体的にChatGPTはどのように始めればよいのでしょうか。始め方を解説します。
始め方 – Open AIアカウントを作成する
ChatGPTの利用には提供者であるOpen AIのアカウント作成が必要になります。
「Sign Up」を選択すると、アカウント作成ステップに進むことができます。メールアドレス、Googleアカウント。マイクロソフトアカウントで利用が可能です。
メールアドレス入力では8文字以上のパスワードを設定します。
登録のアドレス宛に認証メールが届きます。「Verify email address」を押下してメール認証をします。
メール認証が完了したら、ユーザー情報を入力します。
電話番号による認証も必要になります。
電話番号認証をもってアカウント作成が完了します。いくつかの確認事項を確認したら、アカウント作成の完了です!
ChatGPTの使い方
Open AIのアカウント作成が完了すると以下のようなメインページが表示されます。基本的にはこのページをベースに利用できます。
ChatGPTの使い方 – テキストを入力してみる
ChatGPTGoogle検索のようなイメージで利用ができます。ページ下部にある入力窓にテキストを入力してみましょう。
試しに「ChatGPTとは何ですか?」と質問をしてみたところ、早速自動入力で回答がなされました。
長文の場合は少し入力完了を待つ必要がありそうです。最終的に以下のような回答になりました。
スレッドで会話を整理できる
ChatGPTの一連のやりとりはスレッド形式でまとめることができます。画面左側のメニュータブでスレッドを選択できます。不要なスレッドは削除が可能です。
ChatGPTで答えられないものもある
ChatGPTでは回答できない内容もあります。ただ、人間の会話のように回答できない旨を対話形式で返信できます。
回答内容にフィードバックが可能
ChatGPTの対話の良し悪しは「いいねボタン」でフィードバックできます。フィードバック内容はChatGPTの言語モデルの学習に貢献するため、フィードバック量が増えるにしたがってChatGPTのクオリティも上がっていきます。
ディスコードチャンネルでもフィードバックが可能です。
ChatGPTの具体的な使い方シーン
続いて、ChatGPTの具体的な使い方のシーンを紹介します。
ChatGPTの使い方 – 質疑応答
知りたい情報を質問します。これは通常人に聞いたり、検索エンジンに入力するような内容をそのまま聞けます。
〜とは何ですか? / 〜について教えて? / 〜はどういう意味?
ChatGPTの使い方 – リスト化
特定の事柄についてリスト化をしてくれます。準備物やタスクリストのような内容を作成してくれます。
〜についてリスト化して / 〜のリストを作って / 〜を箇条書きでまとめて
ChatGPTの使い方 – おすすめを聞く
リスト作成に関連して、ChatGPTに特定のテーマのおすすめを聞くこともできてしまいます。もちろん内容によっては個人で好みがわかれるものもありますが。
〜についておすすめを5つ教えてください / 〜のおすすめは何?
ChatGPTの使い方 – 文章の推敲やチェック
文章の推敲やチェックもできます。ブログ記事や長文を作成する際に活用してみてもよいかもしれません。
次の文章をチェックしてください
ChatGPTの使い方 – スケジュール作成
ChatGPTは使い方によってはスケジュール作成も可能になります。
〜についてのスケジュールを作って / 10:00から30分おきに打ち合わせする場合のスケジュールは?
ChatGPTの使い方 – スクリプトの作成
特定の目的に沿った関数やコード、スクリプトの作成さえも依頼できます。同様にスクリプトのエラーチェックも可能になります。
〜に関する(言語)を作成して
ChatGPTで気を付けること
回答内容を間違う場合がある
前述の通りChatGPTはリサーチプレビューと呼ばれる段階であり完成版ではありません。内容によって間違いが生じる可能性がある点は常に頭に入れておきましょう。
個人情報やセンシティブな内容は入力しない
Open AIのチュートリアルでもアラートが出てきますが、パスワードや口座情報をはじめとする個人情報やプライベートな情報入力には注意しましょう。
おわりに
本記事では対話型AIチャットボットであるChatGPTについて基本的な概要を解説しました。質問に対して即座に回答できるユーザビリティはテクノロジーの新しい可能性を感じることができます。前述の通りChatGPTは完成版ではありませんので今後のさらなる進化が楽しみです。