商品でもサービスでも効果的に売上を伸ばすために必要な知識がマーケティングです。例えマーケティング担当でなくとも、身につけておくと非常に役立つ便利なものです。本記事ではマーケティングの勉強に役立つオススメのマーケティング本を紹介します。本記事を見ることで、「最新のオススメマーケティング本」と「いつの時代でも使える普遍的なマーケティング本」両方を知ることができます。
- 1 マーケティングは幅広くて難解
- 2 マーケティングの基本が学べる本
- 3 いちばんやさしいマーケティングの教本
- 4 USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
- 5 苦しかったときの話をしようか
- 6 コトラーのマーケティング入門 第4版
- 7 世界一わかりやすいマーケティングの教科書
- 8 シュガーマンのマーケティング30の法則
- 9 たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
- 10 ブランディングの科学
- 11 確率思考の戦略論
- 12 領域の専門書
- 13 データドリブンマーケティング
- 14 僕らはSNSでモノを買う―SNSマーケティングの「新法則」
- 15 プロダクトマネジャーの教科書
- 16 いちばんやさしいリスティング広告の教本
- 17 「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本
- 18 Hacking Growth グロースハック完全読本
- 19 なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる
- 20 ザ・モデル
- 21 ザ・コピーライティング
- 22 売れるコピーライティング単語帳
- 23 統計学が最強の学問である
- 24 おわりに
マーケティングは幅広くて難解
デジタルマーケティング、マスマーケティング、CRM、マーケティングオートメーション、デジタル広告、SEO、マーケティングでは様々な専門用語がでてきます。横文字が多く非常に難解な印象を受けます。また、常に最新の事例やコンセプトがでてくるのがマーケティング領域でもありますのでキャッチアップするだけでも非常に大変です。
おすすめのマーケティング領域ツール
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マーケティング本で学ぶことがオススメな理由
いざマーケティングを学ぼうという場面では、特に最近では多くの接点があります。例えば、著名なマーケターのブログやSNS、オンラインセミナー、リアルセミナー、YouTubeチャンネルなど様々な立場の方が知識を公開しています。
最新情報を仕入れるならネット、体系的に学ぶなら書籍
リアルタイムで最新の情報を得れることが主にネットでのマーケティング勉強の強みです。一方、リアルタイム性は劣りますが、その領域の知識が体系的に整理されているという点にマーケティング本の強みがあります。かけれる時間やコストに余裕がある場合はセミナーなどを受けてもよいと思いますが、自分のペースで学ぶのであれば本は非常にコストパフォーマンスの高い方法といえるでしょう。
2022年最新のオススメマーケティング本を紹介
本記事では、初心者向けの入門書から上級者向けの専門書まで幅広く紹介します。また、最新のマーケティング理論解説書から昔から変わらない人の心理に根ざした普遍法則系書籍まで多岐にわたりご紹介をしています。それでは早速紹介にうつります。
マーケティングの基本が学べる本
マーケティングの基本が学べる本を紹介します。特定の領域に特化しているというよりは、幅広い領域で活用可能なマーケティングの基本について学ぶことができます。
いちばんやさしいマーケティングの教本
超初級ならまずはこの本を入り口に
この「いちばんやさしい教本シリーズ」はその領域に関して、基本的な知識を網羅的に紹介しています。また、解説には図解がふんだんに使われているので初心者であっても読みやすいことが特徴です。初心者向けの本なので、詳しい方は物足りないかもしれませんが、時間をかけずにフレームワークを復習したい場合などに非常にオススメです。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
定量的なマーケティング思考のエッセンスがここに
元P&G、USJのCMOを歴任された森岡氏の本です。本書籍では、主に森岡さんのUSJでの取り組みを題材に、生々しい具体例がふんだんに出てきます。定性的というよりは、定量的にブランドマーケティングを遂行していくプロセスが書かれています。
苦しかったときの話をしようか
ブランドマーケティングの本質が詰まった良書
元P&G、USJ CMO森岡さんの本です。この書籍自体は、マーケティングをテーマにした本ではないのですが、中身はまさしくブランドマーケティングの本質について書かれています。ブランドとは何か?ポジショニングとは何か?といったマーケティングの本質を知りたい方はぜひご覧ください。
コトラーのマーケティング入門 第4版
マーケティングの第一人者が書いた入門書
著名なマーケティング本を多数執筆しており「マーケティングの第一人者」と呼ばれている世界的な巨匠であるフィリップ・コトラー氏が著作したマーケティングの入門書です。具体例が豊富で、ビジネスの場面ですぐに使える基本ノウハウが詰まっています。一般的にコトラーの書籍は研究所的で難解な内容が多いですが、本書は現場ですぐに使えるまさしく入門書としてやさしい本となっています。
世界一わかりやすいマーケティングの教科書
最近の国内事例が満載のマーケティング入門書
本書は、「サムスン」「セブン銀行」など多くの読者がなじみのあるメガブランドの事例を解説しながら、どのようなマーケティング上の工夫でヒット商品を生み出したのかを知ることができます。本書の特徴は普遍的なマーケティングのエッセンスを、ヒット商品の事例と掛け合わせて解説されている点です。より具体的にイメージがわきやすい良書となっています。
シュガーマンのマーケティング30の法則
伝説のマーケターがまとめた普遍の法則
本書は最新のマーケティング理論というよりは、長く使える普遍的な法則が書かれた解説書です。紹介されている30の法則はそれぞれ具体的な事例をベースに、フレンドリーな語り口で書かれているため非常にイメージしやすいものが多いといえます。「言われてみれば確かにそうかも」と思える心理学的なアプローチも多く、中には読んだその日から使えるノウハウも紹介されています。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
顧客をどのように分析するかがわかる本
元P&G, スマートニュースCMO西口氏の本です。デジタルサービス×ブランドマーケティングの考え方を9segsという独自の手法に照らして書かれています。顧客1人1人の分析がいかに大事かがわかる内容となっています。
ブランディングの科学
最新のブランドマーケティングの真髄がここに
ブランディングの科学はその名の通りブランディングにフォーカスした書籍です。ブランディングに関しては長い歴史がありますが、本書は現代の消費者のデータを解析しながらより確からしいブランディングの法則を紹介しています。マーケティングやブランディングに関わる方であればぜひ見ておきたい一冊です。
確率思考の戦略論
多くのマーケターがオススメする伝説の一冊
本書は、元P&G / USJ CMO森岡さんの書籍です。定量的にマーケティングを推進するためのほぼ全ての手法が書かれた名著です。巻末には本文で解説された分析手法の具体的な解説が書かれているなど、マーケティングの専門書としてこれ以上ないくらいの内容が含まれています。非常にボリュームが多いことに加え、本文中には数式が多く出てくるため、初心者向けの入門書というよりは、中〜上級者がよりマーケティング力を高めるための本です。
領域の専門書
「マーケティング」といっても非常に多くの専門領域があります。各領域の専門書としてオススメのマーケティング本をご紹介します。
データドリブンマーケティング
最新のデジタルマーケティングの考え方を知りたいなら
最新のデジタルマーケティングの考え方を知りたいなら「データ・ドリブンマーケティング」がオススメです。
データ・ドリブンマーケティングはあのAmazonがデジタルマーケティングの参考にしている。デジタルマーケティングでよく出てくる各専門指標の定義や、それぞれの指標が全体としてどのように作用しているかがわかりやすいと思います。デジタルマーケティング全般網羅性が高い本。
僕らはSNSでモノを買う―SNSマーケティングの「新法則」
SNSで効果的にマーケティングを行うために知るべき法則とは?
本書はSNSマーケティングに特化した解説本です。SNSで効果的なクチコミが発生するメカニズムや、SNSから購買に結びつけるためにはどのような考え方が必要かが書かれた最新のソーシャルメディアマーケティング専門書です。
プロダクトマネジャーの教科書
プロダクトサイドの目線からマーケティングをとらえた実務書
本書はタイトルの通りプロダクトマネージャー向けの本ですが、製品の分析〜ブランディングまで網羅しているマーケティング実務書です。具体的なプロジェクトの進め方の粒度で解説されているため、明日から使える有益な書籍といえます。Webサービスのように開発とマーケティングが切っても切り離せない体制の方はオススメです。
いちばんやさしいリスティング広告の教本
リスティングについて勉強したかったらまずはこれ
本書はリスティング広告に関する入門書です。漫画、図解でわかりやすくリスティング広告について知ることができます。会社や個人でリスティング広告(SEM広告)の運用を検討されている際はまず見ておくことをオススメします。逆引き辞書的にわからなくなった際には参照するとよいでしょう。
「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本
手もとに置くだけでGoogleアナリティクスが完璧になる本
Googleアナリティクスの専門書です。かなり具体的で細かい内容が書かれた実務書です。本書を手元におくだけで、Googleアナリティクスに関する知識や具体的な設定方法がまるわかりになります。逆引き辞書的にも使えるため、仕事でGoogleアナリティクスを使う場合はそばに置くと非常に有益な本といえるでしょう。
Hacking Growth グロースハック完全読本
お金を使わずサービスを伸ばすノウハウが満載
本書はグロースハックと呼ばれるサービスを改善していく領域の専門書です。主にアメリカの事例が中心となりますが、特にWebサービスの運用を担当されている方は必須ともよべる知識となります。サービスそのものを改善していくことで、広告など余分なコストを使わずにサービスを伸ばすための思考を知ることができます。まさしくグロース=成長をハックするやり方が書かれた良書です。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる
戦略とは何?と聞かれて答えれますか
本書は「戦略」に関して明確に整理された本です。元P&Gのプロフェッショナルマーケターである音部氏が執筆しています。マーケティングに関わらず、営業戦略・開発戦略など「戦略」と名のつくもの全てに使える一冊です。
ザ・モデル
BtoBマーケティングの考え方がわかる良書
本書でここ最近のBtoBマーケティングの考え方や具体的な組織構造がわかる名著です。もしあなたがSaaSなど企業向けのWebサービスを扱っている場合は見て損はない内容といえるでしょう。カスタマーサクセスの本質とは?なぜインサイドセールスが必要なのか?などなど、主にBtoBで頻出する考え方のエッセンスをつかむことができます。
ザ・コピーライティング
コピーライティングにおける不動の法則が書かれた名著
本書はタイトルの通りコピーライティングのノウハウが書かれています。本書は、コピーライティングの中でも特に「セールスライティング」と呼ばれる、売上を伸ばすために即効性がある文章の書き方を中心に解説されています。どのような表現をすると、文章を見た人が動くのかを数多くの法則とともに構造的に整理された良書です。本書の初版はかなり前ではありますが、モノを買うときの人間の本質は大昔から変わりませんので、今の時代で見ても非常にヒントに溢れた本です。
売れるコピーライティング単語帳
効果の高いコピーライティングのひながた集
本書は具体的なコピーライティングの文例が膨大にまとまった逆引き辞書とも呼べる内容です。日本向けに特化されているので、あなたが商品のコピーライティングを考えなければならない立場である場合に、すぐに使える内容が満載となっています。
統計学が最強の学問である
やさしく統計について知れる名著
本書はその名の通り統計学について書かれた本です。マーケティングにおいて必須といってもいい素養が「分析力」です。このため、どこかのタイミングで統計なり分析なりの基本を習得する必要があります。ただ、特性上難解な書籍が多いですが、本書は非常にやさしく統計の基本について学ぶことができます。
おわりに
広範囲におよぶマーケティングの知識を整理するために非常に有益な本に絞ってご紹介をしました。最新ナレッジから、普遍的な法則までマーケティング業務に従事していない方でも学びが多い書籍が非常に多いことがおわかりいただけたかと思います。以上でマーケティングの勉強に役立つマーケティング本の紹介を終わります。
おすすめのマーケティング領域ツール
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「デザイン経営」「デザイン思考」といった考えがあるように、デザインはもはやデザイナーだけが取り組む領域ではなくなっており、営業や広報といった部門を担当するビジネスパーソンも教養としてデザインの知識を身に付けることが大切になってきています。一[…]
営業は高度な専門知識が必要な職種ですが、それに必要な知識やスキルはなかなか可視化が難しいですよね。だからといって営業力というものを漠然と捉えていると「やる気」「根性」といった旧態依然の体育会系的な根性論に引っ張られてしまうかもしれません。で[…]