決済代行サービスとは？導入のメリットとおすすめ決済代行サービス21選

クレジット・QRコード・コンビニ決済など、キャッシュレス化の浸透にともない現代には様々な決済手段が増えてきました。決済の選択肢が豊富だと、消費者にとっては便利なものです。しかしながら決済方法が増えるほど、それだけ事業者側は手間と時間を要します。そのため多くの決済業務を抱え、負担が感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような場合に導入を検討したいのが、決済代行サービスです。本記事では決済代行サービスの概要やメリット、選ぶ際のポイント、おすすめのサービスをご紹介します。

決済代行とは？

決済代行とは、決済代行会社やサービスが事業者に代わって決済を代行する仕組みのことです。事業者の決済業務の負担軽減を目的としたビジネスモデルになっています。ときに「収納代行」や「集金代行」とも呼ばれます。事業者は決済代行を採り入れることで、本来かかっていた決済手段ごとに必要な契約や清算の一元化、入金の早期化などのサービスを受けられます。BtoB向けの決済代行サービスの場合は、請求業務の代行サービスを指すこともあります。

決済代行の役割

決済代行の役割は、事業者に対して契約手続きやシステム構築などの支援を行うことです。具体的には、以下3つの代表的な役割があります。

• 事業者が求める決済機関との契約手続きを代行する
• 決済システムを構築・提供する
• 各決済機関と事業者を仲介し決済処理や入金を行う

現代にはクレジットカードやキャッシュレス、電子マネー、キャリア決済など多様な決済方法があります。決済代行はこうした各決済システムに対して、契約から運用まで一括で代行してくれます。

決済代行の仕組み

本来であれば、導入する決済手段ごとに契約や手続きを行わなくてはなりません。たとえばクレジットカードの5大ブランド（Mastercard、American Express、VISA、JCB、Diners）のすべてを揃えようとすると、1社ずつ交渉・契約する必要があります。各カード会社に独自の審査基準や手続きがあるため、導入するまでに一苦労します。しかし、決済代行は事業者と決済機関の間を取り持ち、こうした手間や手続きを代わりに担ってくれるため、事業者の負担を軽減してくれます。

決済代行サービスのおすすめをピックアップ

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決済代行サービスを利用する3つのメリット

ここからは決済代行サービスを利用することのメリットをご紹介します。

メリット1．決済手段を選択しやすくなる

決済代行サービスを利用すると、決済手段を選びやすくなります。決済代行サービスを通さずに各種決済サービスを導入する場合、各決済機関とやりとりしなくてはなりません。現在の決済サービスは多様化しているため、並行して複数の契約を進めるとなると、多大なコストが発生します。また後払いやコンビニ払いは、知識やノウハウなしでは実現が困難といわれています。決済代行サービスは労力を最小限に抑えつつ、導入したい決済手段を選べるのが大きなメリットといえるでしょう。

メリット2．契約を一本化し、手続きを一元管理できる

決済代行サービスと契約するだけで、複数の決済システムを同時に利用できます。決済代行サービスが一括で審査を代行してくれるからです。手続きに必要な書類もワンセットで済むため、契約の一本化や手続きの一元管理を実現できます。決済代行サービスは、スピーディーに複数の決済手段を揃えたい、あるいは手間や時間を省きたい事業者にむいています。

メリット3．強固なセキュリティを少ない負担で実現できる

オンライン決済は個人情報を扱う点からリスクを伴うため、高度なセキュリティ対策が欠かせません。そのため本来であれば多額な費用をかけて、セキュリティ要件を満たしたシステムの構築が必要です。しかし決済代行サービスではセキュリティ対策が施された決済システムを提供してくれるため、開発の工数やコストを最小限に抑えられます。

決済代行サービスを比較する5つのポイント

つぎに、決済代行サービスを導入する際に比較しておきたいポイントをご紹介します。

ポイント1．決済手段

一般的に、決済手段は充実していたほうが売上アップにつながります。そのため多数の決済手段を揃えているかを事前に確認しておくとよいでしょう。また消費者が求める決済手段に対応していないと、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。それゆえターゲット層に即した決済手段を用意する必要があります。取り扱っている決済方法やクレジットカードのブランドはサービスによって異なります。なるべく決済手段が豊富であり、かつ自社が求める決済手段を提供しているサービスを選ぶことが重要です。

ポイント2．手数料

決済代行サービスを利用すると、決済手数料が発生します。売上の数%を毎回手数料として取られることになります。塵も積もれば山となるように、長期的な視点では、0.1%の違いも大きな差となってしまいます。また売上の増加に比例して、決済手数料も多額になりかねません。利用金額や件数に応じて費用が変わる場合もありますので、事前に見積もりを取って確認しましょう。

ポイント3．セキュリティ

オンライン決済は個人情報を扱うため、万全なセキュリティ体制を敷いておくことは最重要事項でしょう。もちろん決済代行サービスはセキュリティ対策を行っていますが、最良で万全の対策が施されているかは事前に確認しておく必要があります。とくに第三者機関の規格に準拠しているかを確認すれば、ある程度は判断できます。プライバシーマークやISMS認証、PCI DSSなどが代表的なものです。各種セキュリティ基準を満たしているかチェックすることもおすすめします。

ポイント4．システム仕様

決済代行サービスと契約すると、決済管理システムを使用することになります。決済代行サービスごとに独自のシステムを提供しているため、システム仕様や使用感を確認しておくことも欠かせません。はじめて利用するなら、誰でも簡単に操作できるシステムを推奨します。また自社サイトと連携可能か、決済処理が容易に行える機能は搭載されているかなどの観点も忘れずにチェックしましょう。

ポイント5．導入実績

決済代行サービスを利用することは、自社の売上金を一時的に預けることに変わりありません。いざ導入しても、サポートが充実していなかったりシステムトラブルが多発したりすると大変です。そこで信頼できる決済代行サービスか否かを判断するために、まずはホームページなどで導入実績を調べましょう。多数の導入実績があれば、導入した企業名が掲載されています。それらを参考にすれば、導入リスクを低減できます。

toBにもtoCにもおすすめの決済代行サービス2選

SB Payment Service

SB Payment Serviceは、SBペイメントサービス株式会社（オンライン決済代行サービスを取り扱うソフトバンクの子会社）が提供するサービスです。6大国際ブランドに対応したクレジットカード決済のみならず、キャリア決済やコンビニ決済、オンライン決済など、多様な決済手段に対応しています。また、海外向けサービスも選択可能で、網羅している事業領域の広さが強みでしょう。

ゼウス決済サービス

ゼウス決済サービスは、SBIグループ企業の株式会社ゼウスが提供するオンライン決済代行サービスです。設立25年以上のノウハウで14,000以上のサイト導入数を誇ります。クレジットカード決済のみならず、さまざまな決済サービスを取り揃えているので自社にあったサービスを選べるでしょう。また、端末・POSシステムも取り扱っているのでネットとリアルの一括導入も可能です。

toBにおすすめの決済代行サービス5選

ROBOT PAYMENT（ロボットペイメント）

ROBOT PAYMENT(ロボットペイメント)は、株式会社ROBOT PAYMENTが提供する、企業間決済に特化した決済代行サービスです。大手企業、中小企業、個人事業主と幅広い企業規模に対応し、既に12,000社以上の導入実績を誇ります。企業間の複数の取引や決済をひとつの画面で管理できるため、業務効率化が期待できるでしょう。決済管理に特化したプランと、決済に加えて請求書発行・入金消込・催促まで自動化し、業務の大幅な効率化を実現できるプランがあります。自社の希望にあわせた選択ができるでしょう。

NP掛け払い

NP掛け払いは、未回収保証型の請求書払い代行サービスです。与信審査・請求書発行・入金管理・督促まで、一連の請求業務をすべて代行します。支払い遅延など、あらゆるケースでの未回収リスクも100%保証されるため、安心のサービスといえるでしょう。個人事業主から中小企業までが取引対象になるため、幅広い顧客を取り込めます。NP掛け払いは、請求業務と未回収リスクの両方を削減したい企業におすすめのサービスです。

Money Forward Kessai

Money Forward Kessai(マネーフォワードケッサイ）は、与信審査・請求書の発行発送・入金管理・未入金フォローなど、請求にかかわるすべての業務を代行するサービスです。所定の条件のもと入金保証があり、リスクなく掛け売りを行えます。また、売掛金は最短3営業日で入金可能なため、滞りなくキャッシュフローを回せます。初期費用・月額費用が0円のプランもあるため、導入の検討ハードルは低いでしょう。

Paid（ペイド）

Paid（ペイド）は、請求業務の手間と未回収リスクをゼロにする後払い決済サービスです。2021年9月時点で、4,000社以上に利用されています。与信審査や請求書発行、入金管理、督促など請求に関わる業務のすべてを代行します。また遅延や未払いが発生しても、100%代金を支払ってくれます。あらゆる取引形態で利用可能で、3営業日程度で取引を開始できます。取引先が個人事業主でも中小企業でも問題ありません。取引先の限度額は最大1,000万円までで、高額の取引にも対応しています。

Bizpay

Bizpay（ビズペイ）は、株式会社ペイジェントが提供するBtoB取引を対象とした決済代行サービスです。面倒なBtoB取引の料金回収業務を効率化できます。クレジットカード決済や銀行振込によって大幅な工数削減が期待できます。請求書でもオンライン決済のどちらも対応可能です。「1件ごとは少額だが、多くの取引先に請求する企業や事業者」に向いています。

toC全般におすすめの決済代行サービス8選

PayPal（ペイパル）

PayPal（ペイパル）は、新規登録をして支払い方法を登録すると、利用可能な店舗ではワンタッチで支払いが完了する決済サービスです。デビットカード・クレジットカードに加え、銀行口座からも支払い可能です。また、ペイパルアカウントに銀行口座を登録すれば、同じアカウントで送金や集金もでき、海外送金も低手数料で利用できます。

LINE Pay

LINE Payは、LINE Pay株式会社が提供するモバイル送金・決済サービスです。LINEユーザーであれば登録可能で、LINE Pay加盟店での支払いや、LINEの友だちへの送金が簡単にできます。

楽天ペイ

楽天ペイは、楽天ペイメント株式会社が提供する楽天ポイントを使う・または貯めることができるスマホ決済サービスです。楽天ユーザーにはおすすめのサービスでしょう。

Natural Payment（ナチュラルペイメント）

Natural Payment（ナチュラルペイメント）は、12年以上の実績を誇る決済代行サービスです。クレジットカード決済のみならず、コンビニ決済や電子マネー決済など、全７種類の決済手段を取り揃えています。長年のノウハウから、多種多様なニーズにあったサービスの提供ができることが強みです。クレジットカードの決済手数料は固定で、初期費用92,000円(税別)、月額利用料は8,900円(税別)です。

Square(スクエア)

Square(スクエア)は、1台のカード端末で、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、タッチ決済、暗証番号の入力など、さまざまな決済手段に対応し、レシートも発行できる決済端末です。対面決済であれば、すべての加盟店で一律の手数料です。入金サイクルは業界最短水準で、最短翌営業日に登録された口座に売上代金が振り込まれます。端末料金は、46,980円（税込)で30日間なら開封後も返品無料となっているので導入検討ハードルは低いといえるでしょう。

UnivaPay

 

UnivaPayは、株式会社ユニヴァ・ペイキャストが提供するペイメント・プラットフォームです。ECサイトや店頭設置のスマートフォン・タブレットだけでなく、POSレジ、IoT自動販売機や券売機、無人精算、モバイルアプリなどに連携可能です。電話で対応する「コールセンター決済」や、セミナー・イベント等で活躍する「かんたん決済」など多彩なインターフェイスに対応しています。

TELECOM CREDIT（テレコムクレジット）

TELECOM CREDIT（テレコムクレジット）は、テレコムクレジット株式会社が提供する、クレジットカード決済代行サービスです。当月末締め翌月10日払いの、入金サイクルの早さが強みです。また、申込から導入までのスピードは、最短即日という決済代行業界で最も早い水準となるスピードです。導入すれば、売り上げアップやキャッシュフローの負荷軽減が期待できるでしょう。

VeriTrans4G

 

VeriTrans4Gは、株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが提供するマルチ決済サービスです。ECサイトだけではなく、越境EC・実店舗などで活用可能な多彩な決済方法に対応しています。また、クレジットカード決済やコンビニ決済、ID決済などの多彩な決済手段を一括導入・一元管理することが可能です。

toC（実店舗）におすすめの決済代行サービス3選

STORES 決済

STORES決済は、ヘイ株式会社が提供する決済端末です。操作がシンプルなのでキャッシュレス導入がはじめての店舗にもおすすめのサービスです。対面での決済はクレジットカード、交通系電子マネー、QRコードに対応しています。また、決済用のウェブページを作成してURLを送信するだけで完結するオンライン決済も可能です。初期費用・月額費用は無料なので導入の検討ハードルは低いでしょう。

Airペイ

Airペイは、カード・電子マネー・QRコード・ポイントも使える店舗むけの決済端末です。多様な決済をiPad・iPhoneと決済端末1台で完結できるサービスで、業務効率化が期待できます。強みは、業界最安水準の決済手数料、かつ月額固定費・振込手数料は無料となっていることでしょう。

USEN PAY

USEN PAYは、株式会社USEN-NEXT HOLDINGSが提供する決済端末です。導入時の設定や設置後のアフターフォローまで、サポート体制が磐石なのでキャッシュレス決済の導入がはじめての店舗にもおおすすめのサービスです。決済端末費用、固定費用・初期設定費用・補償費用すべて無料、月々の決済手数料のみで利用ができます。

toC（EC）におすすめの決済代行サービス3選

Stripe

Stripeは、インターネットビジネス向けのコマースを支援する決済インフラです。強みはグローバルに対応していることで、支払いの受付・送金を、国境による制限を受けずに実現できます。不正使用への対応、請求書の送付などのサポートも備わっています。グローバルにインターネットビジネスを展開する企業にはおすすめのサービスでしょう。

NP後払い

NP後払いは、日本で初めて開始された、リスク保証型の後払い決済サービスです。57,500店舗以上の通販事業者に導入されていて、業界トップクラスのシェアを誇ります。後払い決済は、クレジットカードに次いで2番目にニーズが高い決済方法です。幅広い顧客ニーズに応えることで、売上アップが期待できるでしょう。

atone（アトネ）

atone（アトネ）は、先に紹介したNP後払いと同様、株式会社ネットプロテクションズホールディングスが提供する、後払い決済サービスです。利用にクレジットカードは不要で、スマホで簡単に決済可能です。約3割のクレジットカードを使いたくない、または、持っていない顧客のカゴ落ちを防ぎ、売り上げアップが期待できるでしょう。

決済手段が豊富で自社に合った決済代行サービスで、管理業務を効率化しよう

消費者が購入を決める際に、求める決済方法があるか否かがひとつの判断軸になるケースも少なくありません。決済代行サービスと契約すれば、幅広い決済手段を用意できるため、機会損失の減少や顧客流出を防げます。さらに契約や手続きを一本化できるうえに煩雑な業務を軽減できます。ますますキャッシュレス化が進む時代においては、決済にかかる負荷を減らすことは必須となるでしょう。自社に最適な決済代行サービスを選ぶことで、売上アップ・業務効率化を実現させてください。

決済代行サービスのおすすめをピックアップ

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