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無料で使える画像編集ソフト7選 | 高度なデザイン技術がなくても使える編集ツールを紹介

画像編集ソフト

テレワークを行う機会も増えてきていますが、会社で使っていた画像編集のソフトウェアが自宅のパソコンでは使えないといった状況に困っている方も多いかもしれません。業務で必要だとしても、個々の端末環境に有料のソフトウェアを導入する費用まで補填してくれる企業は少ないと思われます。また、近年はWebサイトのリッチコンテンツ化が進む中で、ノンデザイナーの職種でも、簡単な画像加工作業が必要となるシーンが増えてきました。こうした状況に対応すべく、本記事では無料の画像加工ツールを選ぶ際のポイントと、おすすめのツール8選を紹介します。

画像編集ソフトを選ぶポイント

利用環境:オンラインソフト型かダウンロード型か

無料の画像編集ソフトは、大きく分けて自分の使っているPC(ローカル)にダウンロードして使うソフトウェアと、一般的にSaaSと呼ばれるWebブラウザからアクセスして利用できるサービスの2種類があります。前者はインターネット環境に繋がなくても利用できるのがメリットです。しかし、ある程度スペックが高い端末でないと画像編集ソフトがサクサク動かない、端末の容量を圧迫するといったデメリットがあります。後者は、ブラウザさえインストールされていれば、どんな端末環境でも利用できます。しかし、インターネット環境に繋がれていないと使用できません。

近年は、クラウドサービスのセキュリティも強化されており、オンラインのツールを使っても外部に情報が漏洩するといった問題は少なくなってきています。しかし、データがクラウド上にアップされるので、サービスを提供するサーバーがあるエリアによっては社外秘になるようなクリエイティブ素材を扱うには少し不安があるかもしれません。そういった場合は、ダウンロード型のソフトウェアを選択するほうが良いでしょう。

料金:無料か有料か

Webメディア制作などが事業の中心であるという企業や部署であれば、Adobe Creative Cloudを利用することをおすすめします。しかし、近年は、様々なサービスがサブスクリプション化しており、特にAdobeを筆頭に画像編集ソフトの利用には高いランニングコストがかかります。営業や販促といった制作系ではない部署や、小規模企業などでは無料のツールを上手に利用することでコストを抑えていくことも非常に大切な経営戦略だと思います。

また、フリーランスのWebライター、Webメディア編集といった職種の人は、画像サイズ変更や解像度調整まで請け負うというケースも増えてきています。このように、リサイズやテキスト挿入といった使い方のみで、高度な画像編集は必要がない場合は、本記事で紹介するような無料ツールの導入をおすすめします。Adobeの導入が難しいのは、サブスクリプション化にあるという企業もあるかもしれません。本記事では割愛しますが、Photoshop、Illustratorと同等の機能を持つ買い切り型のサービスでAffinityという買い切りのソフトウェアも存在します。通常6,000円前後で購入でき、半額セールも定期的に開催されていますので選択肢の一つに加えても良いかもしれません。

操作性:初心者でも使えるか

ツールを選ぶ上で比較検討しておくべき重要な項目の一つに、ツールの操作性が挙げられます。多機能でプロ向けなツールは、初心者やノンデザイナーは、かえって使いづらいケースもあります。また、画像編集と一口に言っても、写真の編集・加工、イラスト作成、グラフックデザインと様々な用途が存在します。写真編集が主目的のソフトでイラストのデータを開いたり、その逆もできることが多いですが、目的や用途を明確にしてからツールを選ばないと、無駄な手間が増え作業効率が低下しますので注意しましょう。目的や用途を明確にした上でツール選びを行うのが失敗しないポイントです。

おすすめの無料画像編集ソフト7選

ここからはおすすめの無料画像編集ソフト7選を紹介します。

Canva(キャンバ)

Canvaは無料で使えるオンライン写真加工アプリです。サイズ変更、トリミング、フィルター加工と画質調整といった画像編集をスピーディーに行えるツールです。アプリをダウンロードしたり、プラグインを追加する必要もないので端末環境を選びません。より高性能な機能を搭載し、大容量のストレージが利用できるプロ版、企業版も提供されていますので、高度な編集が必要になれば無料版から移行することも簡単です。

Canvaは、オンラインで使えるグラフィックデザインツールです。ブラウザがあればいつでもデザインが可能で、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のアプリにも対応してます。SNSのカバー写真や投稿写真のデザイン、広告バナーのデザイン、ロゴ制作、ポスター作成など利用ケースに応じた様々なテンプレートが用意されています。

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GIMP

GIMP(ギンプ)は無料で提供されている画像加工・イラスト作成ツールで、約25年の歴史を有する人気の高いソフトウェアです。Windows版、Mac版の両方が提供されており、日本語にも対応しています。AdobeのPhotoshopとIllustratorの両方を組み合わせたようなツールで、画像加工ツールとペイントツールの機能が一つにまとめられています。拡張性やカスタマイズ性も高く、機能を拡張するプラグインも数多く提供されています。さらに、様々な処理を自動化できるスクリプト処理にも対応しているのでプログラマー、プロジェクトマネージャーなど開発者にもおすすめできる無料ツールです。

 

GIMPを詳しく

 

GIMPに関しては以下の記事も参考してください。

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Fotor

オンラインで画像編集ができる無料サービスです。画像のサイズ変更、文字入れ、トリミングといった画像加工ソフトの基本機能の他、コラージュ機能、Twitter、InstagramなどのSNS用ポスト作成ツール機能、ロゴ作成機能なども搭載しています。自動翻訳っぽさが気になるところではありますが、日本語化もされているので操作で迷うことはありません。

 

Fotorを詳しく

 

PIXLR(ピクセラー)

 

世界的に人気のあるオンライン画像編集ソフトです。写真編集ソフトのPIXLR EとグラフィックデザインソフトのPIXLR Xの2つが提供されており、両方とも無料で利用できます。基本の編集ツールに加え、一部機能に制限が付きますが、全体のビジュアルにテクスチャを追加することができるオーバーレイ機能やステッカー機能が標準搭載されています。AI機能を搭載したスマートツールを使えば、ノンデザイナーでもプロのような仕上がりの加工を施すこともできます。また、繰り返しが必要だった作業もAI機能で自動化できるので大変便利なツールです。より高度な機能を搭載し、広告をなしにできるプレミアム版、クリエイティブパックも提供されています。

 

PIXLRを詳しく

 

INKSCAPE(インクスケープ)

 

Mac、Windows、GNU/Linuxに対応したオープンソースのベクターグラフィックエディタです。利用サイズに関わらず画質を保つことができるベクター形式の描画・編集が可能なので、ロゴやキャラクターのデザインも可能です。ベクターを使いこなすにはスキルが必要なので初心者向きではありませんが、ノンデザイナーでもそれらのファイルを開いて画像をリサイズするといった状況は多々あると思います。様々なファイル形式に対応しているので、Illustratorで作成してもらったロゴをベクターのまま開きたいといった状況にも役立つソフトです。

 

INKSCAPEを詳しく

 

Photo Pos Pro

 

無料で利用できるWindows用の画像編集ソフトです。公式サイトからダウンロードすれば、すぐに利用可能です。初心者にも使いやすいコアツールというシンプルなインターフェースの編集機能を搭載しているので、ノンデザイナーにも使いやすいツールです。その一方で、インターフェイスを編集経験に応じてカスタマイズすることも可能なので、Adobeを利用するような経済状況にはないけれども、デザイナーを目指したいといった方にもおすすめできるサービスです。JPGやGIFといったファイル形式はもちろん、RAWやPSDといったフォーマットにも対応しているので、カメラマンやデザイナーとデータをやりとりする時にも非常に便利です。

 

Photo Pos Proを詳しく

 

7.Krita

初心者からプロまで使える本格的なフリーペイントツールです。Mac、Windows、Linuxに対応しています。ノンデザイナーでも迷うことなく操作可能なユーザーインターフェイスに、ブラシの手ブレ補正機能、ポップアップパレット機能、ブラシエンジン機能、ラップアラウンドモード機能、リソース管理機能などを搭載。さらに基本的なペイントツールの機能に加えて、SVGや3DCDの作成も可能です。このように使い勝手がよく高機能なので、ユーザーには著名なイラストレーターや漫画家も存在します。設定は少し難しいかもしれませんが、日本語化ファイルも提供されています。また、ライブラリから過去バージョンもダウンロードできるので、古い機種やOSでも使える無料のペイントツールを探している人にもおすすめのアプリです。

 

 

Kritaを詳しく

おわりに

実際のところ、一つだけでAdobeのソフトの代替になる無料ツールはありません。しかし、複数のツールをうまく使い分けることによって、かなりの機能をカバーできることが本記事からも分かったのではないでしょうか。画像編集ソフトの操作は共通な部分も多く、一つのツールをマスターしてしまえば他のツールの操作を覚えるのにも、それほど時間を要しません。今回おすすめした無料ツールで慣れてから、有料ツールに移行しても問題ありませんので、まずは試してみましょう!

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