経理代行とは?おすすめサービス比較や、依頼ポイントを紹介

経理代行とは?おすすめサービス比較や、依頼ポイントを紹介

  • 最終更新日:2024-11-27
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経理代行とは?おすすめサービス比較や、依頼ポイントを紹介

経理代行とは経理業務を代行してくれるサービスのことです。記帳や請求書発行、売掛金管理などを経理代行サービスに委託できます。本記事では、経理代行に依頼できる業務やメリット・デメリット、経理代行を選ぶ際のポイントなどについて解説します。記事の後半では、おすすめの経理代行サービスを4つご紹介しています。依頼するサービスを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

経理代行とは?税理士との違いとは?

経理代行とは、社内の経理担当者に代わって経理業務を請け負ってくれるサービスのことです。一方、税理士とは国家資格である税理士資格を有する人を指します。経理代行と税理士の業務は共通している部分があります。経理代行は、経理業務の代行作業をサービスとして提供しており、また、多くの税理士も経理代行をサービスの一つとして提供しているためです。しかし、経理代行と税理士とでは依頼できる業務に決定的な違いがあります。

経理代行で依頼できる業務

ここでは、経理代行に依頼できる業務と代行は難しい業務について解説していきます。経理代行の依頼を検討している方は、とくに「代行は難しい業務」について確認しておきましょう。

代行してもらえる業務

経理代行に代行してもらえる業務には、つぎの業務があげられます。

  • 記帳
  • 帳簿チェック
  • 振込対応
  • 入金消し込み
  • 売掛金管理
  • 買掛金管理
  • 請求書発行
  • 経費精算
  • 経理業務構築支援

なお、経理代行サービスがオンラインのみなのか、出社ありなのかによって提供されるサービス内容は若干異なります。

また、経理代行の中には下記の労務業務も依頼可能なケースがあります。

  • 給与計算
  • 年末調整
  • 労務手続き

代行は難しい業務

経理代行と税理士の大きな違いは、税理士の独占業務ができるかできないかという点です。税理士の独占業務には下記3つが該当し、これらの業務を税理士資格のない人間が行うと法律で罰せられます。そのため、代行が難しい業務にはこれらが該当します。

  • 税務代理
  • 税務署類の作成
  • 税務相談

経理代行会社の社内、または業務を委託する人の中に税理士が在籍し、その税理士の方が上記業務を行う場合には、経理代行会社でも上記業務への対応が可能です。しかし、税理士がいない経理代行会社では上記の業務は代行できません。依頼する経理代行を選ぶときには、上記業務の代行が可能かどうか必ず確認しましょう。

経理代行の料金目安

経理代行の料金はどこまでの業務を依頼するのかによって変わってきます。記帳のみを依頼する場合、料金は仕訳数×40~100円程度が主流です。一方、他の業務も依頼する場合、依頼する業務の数や自社の規模・従業員人数などによって金額が違います。このような場合、まず基本料金が数万円~数十万円程度必要となり、基本外の業務を依頼する場合はその費用にプラスで料金が発生する仕組みとなります。自社の状況によって金額が大きく異なるため、何社か見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

経理代行を依頼する3つのメリット

経理代行に依頼すると下記3つのメリットが得られます。依頼すべきかどうか迷っている方はぜひ参考にしてください。

メリット1.プロに経理を任せられる

経理代行に依頼すると、経理業務のプロフェッショナルに仕事を依頼できます。簿記2級の資格保持者や長年企業で経理経験を積んだ方など、経験豊富な担当者へ自社の仕事を依頼できるため、安心して任せられるでしょう。

メリット2.人件費の削減が期待できる

経理代行は、基本的には正社員を一人雇うことに比べると安い価格で依頼できます。今まで正社員を雇っていた場合、正社員から経理代行へ切り替えることで人件費を削減できる可能性があるでしょう。

メリット3.不正やミスを事前に防げる

経理業務は慣れていない人間が行うとミスを起こしやすい業務です。経理代行では、経理のプロフェッショナルに仕事を依頼できるため、ミスを削減できるでしょう。また、社外の人間が間に入ることで、社内の人間による不正を防止できます。

経理代行を依頼するデメリット・注意点

経理代行への依頼にはこれらのデメリットもあります。依頼前にデメリットについて理解しておきましょう。

デメリット1.会社に経理に関するノウハウが蓄積されない

自社内で経理を行っていると、経理に関するノウハウは自社の社員に蓄積されていきます。一方、経理代行に依頼をすると、経理に関するノウハウは自社内には蓄積されません。経理代行への依頼はノウハウ蓄積の機会を逃してしまうため、いつか自社での経理内製化を考えているのであれば、経理代行への依頼はデメリットとなる可能性があります。経理代行へ依頼するかどうかは、長期的視点から検討を行う必要があるでしょう。

デメリット2.依頼コストは派遣社員採用よりコストが高い場合もある

経理代行は経理のプロフェッショナルに仕事を依頼します。そのため派遣社員を採用するよりコストが高くなってしまうケースもあります。専門知識のある人に高いコストで依頼をすべきか、専門知識のない人に安いコストで依頼をすべきか社内で検討する必要があるでしょう。

デメリット3.情報漏えいのリスクが高まる

経理代行に依頼をすると、外部の人間に経理業務を依頼することになります。経理業務の中には取引先の情報や売上高といった自社の重要な情報も含まれていますが、それらの情報も外部の人間へ提供する必要があります。自社の社員ではない人間が関わる分、情報漏えいのリスクは自社内で作業をする場合に比べると高まってしまうでしょう。

経理代行を依頼するときの流れ

経理代行サービスへ依頼するときにはこのような流れで行います。

1.何の業務を依頼したいのか自社内で洗い出す

まずは経理代行サービスに依頼する業務を決めましょう。どの業務を依頼するのかによって、選ぶべき経理代行サービスが変わってくるからです。

2.経理代行サービスを探して対応業務を確認する

経理代行サービスのホームページや資料で対応業務を確認してみましょう。自社で洗い出した業務のすべてに対応しているのか、また、他にどのようなサービスがあるのか確認してください。

3.見積書の発行を依頼する

依頼したい経理代行サービスの候補が見つかったら見積もりを依頼しましょう。その際、料金については必ず確認してください。複数社候補が見つかった場合には相見積もりを行ってもいいでしょう。

4.自社内で検討する

見積書を元に、どの経理代行に依頼するのか自社内で比較・検討を行いましょう。

5.申込をする

依頼する経理代行が決まったら、申し込み手続きを行います。

6.担当者と打ち合わせる

依頼の打診をすると、多くの場合、経理代行サービスの担当者の方と打合せをすることになります。どのような業務を依頼するのか、システムは何を利用するのか、データ共有はどのように行うのかなど詳細を確認していきます。

7.契約する

打合せでとくに問題が発生しなかった場合、本契約を行いましょう。

経理代行を選ぶ際の3つのポイント

依頼する経理代行サービスを選ぶときには、これからご紹介する3つのポイントを確認してください。これら3つのポイントを各社比較し、一番自社に合ったサービスに依頼しましょう。

ポイント1.依頼したい内容が含まれているか

経理代行は会社ごとに代行可能な業務内容が異なっています。そのため依頼する前にまず「自社のどの業務を依頼したいのか」を洗い出す必要があります。依頼したい業務が決まったら、その業務の代行がサービス内に含まれているか確認しましょう。

ポイント2.セキュリティや情報漏えいのリスクなどの説明があるか

経理業務は事業の重要な情報や取引先の情報などを扱います。これらの情報は漏洩することなく適切に管理されるべき情報です。そのため、セキュリティに対して理解が深く、対応策をしっかりと提示している会社に依頼するようにしましょう。

ポイント3.納得のいく料金かどうか

会社や事業の規模で程度に違いはありますが、経理業務はほぼ毎日・毎週行う必要のある業務です。したがって、経理業務に対する作業費は毎月支払う必要があります。あまりに高すぎるサービスを選んでしまっては、自社の経営に負担となってしまうでしょう。サービスを選ぶ際は、納得のいく料金のサービスを選びましょう。

おすすめの経理代行サービス

ここからはおすすめの経理代行サービスを4つご紹介します。自社のニーズにあった会社をみつけましょう。

日本の経営者にさらなる自由を-Smart経理(スマート経理)

Smart経理はクラウドサービスを活用した経理代行サービスです。税理士法人グループが運営しているため安心して仕事を依頼できます。会計入力や請求、支払いといった一般的な経理業務から資金繰り、融資相談、資産管理といった財務業務も代行可能です。

ポイント

  • データ共有がスキャンまたはクラウドへの保存と手軽
  • 全スタッフ簿記2級以上保持
  • 月額15万円から導入可能
Smart経理

株式会社M&Tコンサルティング

Smart経理は、クラウドサービスを活用した新しい経理代行サービスです。必要な書類をスキャンするだけで、経理業務を一気通貫で請け負います。請求書発行、支払業務、給与計算、経費精算、会計入力など、経理業務全般をカバーします。

公認会計士が在籍-NOC経理アウトソーシング

NOC経理アウトソーシングへ依頼をすると、業務の効率化・コスト削減がはかれます。決算や経費精算といった経理業務の他に、財務のコンサルティングや業務フロー図の作成、システム導入支援などを行っています。経理業務の委託のみでなく、業務改善やコンサルティングも依頼したい方へおすすめです。

ポイント

  • 公認会計士が在籍
  • 顧客に合わせたシステムの選定・導入支援も可能
  • 料金の確認には問い合わせが必要
NOC経理アウトソーシング

NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社

NOC経理アウトソーシングは、企業の経理業務を代行するサービスです。経理業務の専門知識を持つスタッフが、日々の経理業務から決算業務まで幅広く対応します。また、経理業務のデジタル化を推進し、業務効率化を実現します。

オンラインで経理業務を代行-メリービズ

メリービスはオンラインで経理業務を代行してくれるサービスです。日本全国のスタッフが月次決算や請求書発行、売掛・買掛管理といった経理業務をサポートしてくれます。経理業務の改善や効率化、クラウド化、システム導入などの支援も受けられます。

ポイント

  • 多数の会計ソフトに対応
  • 上場企業からベンチャー企業まで対応可能
  • 料金の確認には問い合わせが必要
メリービズ

メリービズ株式会社

メリービズは経理アウトソーシングサービスで、仕訳入力、請求書発行、売掛買掛管理、経費精算など多様な業務をカスタマイズして代行します。ビジネスパーソン、特に経理業務が多岐にわたる企業や、経理業務に専念できない企業向けのサービスです。

顧問税理士とのやり取りも代行依頼できる-i-Staff Accounting

i-Staff Accountingでは、経理業務に秀でたスタッフに時間単位で経理業務を依頼できます。記帳や請求書発行、入出金管理などを行い、もし契約している時間が余ったときには経理業務以外の仕事を依頼することもできます。

ポイント

  • 顧問税理士とのやり取りも代行を依頼できる
  • スキャンデータ化+記帳サービスは月額9,800円から導入可能
  • 経理特化型オンラインアシスタントは1時間3,000円から導入可能
i-Staff Accounting

ファイブスターネット株式会社

i-Staff Accountingは、中小企業や個人事業主向けのクラウド型経理代行サービスです。経理業務の専門知識がなくても、簡単に経理業務をアウトソーシングできます。

自社の状況に合わせて経理代行を依頼するのか検討しよう

経理代行とは、社内で行っていた経理業務を代行してくれるサービスのことです。経理代行を依頼すると、プロに経理を任せられる・人件費の削減が期待できる・不正やミスを事前に防げるといったメリットがあります。その反面、会社に経理に関するノウハウが蓄積されない・依頼コストは派遣社員採用よりコストが高い場合もある・情報漏えいのリスクが高まるといったデメリットがあるのも事実です。依頼を検討する際には、メリット・デメリットどちらも理解したうえで、自社の状況に合わせて判断する必要があるでしょう。

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