カンバン方式とは?プロジェクト管理におけるカンバン方式のメリット

  • 最終更新日:2021-10-03
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プロジェクトマネジメントやサービス開発の場で「カンバン方式」というキーワードが出ることが多くなってきました。本記事ではそもそも「カンバン方式」って何?どういう進め方なの?という疑問について答えます。

カンバン方式はトヨタから生まれた

カンバン方式はもともとトヨタ自動車のジャストインタイム方式を実現するために生まれた方式です。在庫管理の効率化を目的とした手法です。ざっくり言うと必要なものだけ作り、納品するというスタイルで在庫の無駄を極力省くことができるメリットがあります。

カンバン=発注伝票

カンバンとは生産指示票と呼ばれ、納品書のような扱いです。自動車を作るオペレーションは、当たり前ですが分業制になっていて沢山の工程があります。カンバン方式では、前工程の担当から「カンバン」を受け取り、製品を加工・制作します。制作が完了した納品物はカンバンと一緒に後工程に渡されます。ここでいうカンバンは上述の通り納品書のような役割を果たします。後工程に自工程のカンバンの送付が完了したら、前工程からもらったカンバンを前工程の担当に戻します。この繰り返しがカンバン方式のベースです。この一連の流れで在庫の最小化を実現することができます。この一連の方式は後にMITの教授により研究・体系化され「リーン生産方式」として広く認知されるものとなりました。

プロジェクト管理のカンバン方式

例えば、ソフトウェア開発などプロジェクトで利用されるカンバン方式について説明をします。ホワイトボードにふせんを貼ることをイメージしてください。

時間の流れは左から右です。最もミニマムは【ToDo】【Doing(Inprogress)】【Done】の3つです。ホワイトボードに上記の3工程を書き出します。そして、次にそのプロジェクトを達成するために必要なタスクを付箋に書き出します。書き出した付箋は最初は全て【ToDo】に貼ります。【ToDo】に集められた付箋の中で今度は優先度を決めます。優先度の高いふせんを【Doing】に移し、作業を行います。作業が完了したら【Done】に移動させます。

このように左から右へタスクが完了したら移していく一連がプロジェクトのカンバン方式としての管理となります。上記は最もシンプルなパターンですが、【承認】のフローが入ったり、【確認】のフローが入ったりとプロジェクトによってカスタマイズをしていきます。

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カンバン方式のメリット

カンバン方式のメリットは「プロジェクトの見える化」です。どのタスクが今どのような状態か、そしてそれは全体感でみると進んでいるのか停滞しているのかが一発でわかります。

プロジェクトのカンバン方式をより効率化させる代表的なツール

プロジェクトのカンバン方式を効率化させるツールを紹介します。

Jira(ジラ)

Jiraはカンバン方式やスクラムなど好みの管理方法にカスタマイズしながらプロジェクトマネジメントができるツールです。ユーティリーではJira(ジラ)に関して、基本的な使い方から外部サービスの連携まで各種の記事があります。

以下関連記事としてご紹介します。

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Backlog(バックログ)

Backlog(バックログ)はJiraと同様にプロジェクトを管理するためのツールです。

Jiraと比較するとより多様な機能がついていることが特徴です。例えば、wiki管理やコード管理などの機能をワンストップで利用することができます。Backlog(バックログ)についても以下の記事でご紹介しています。

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Trello(トレロ)

Trelloは主に個人や小規模チームをターゲットにしたタスク管理ツールです。JiraやBacklogのような複雑さはありません。Trelloに関しても、様々な切り口での記事を紹介しています。以下関連記事のまとめです。

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miro(ミロ)

miroはオンラインのホワイトボードツールです。こちらはプロジェクト管理ツールではありませんが、ホワイトボードに付箋をはってプロジェクトの整理を行うことができるツールです。参考までに以下のエントリを紹介します。

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最後に

プロジェクト管理について「カンバン方式」を深く理解していなくても各種ツールの力で自然にカンバン方式を利用することができますが、一度どのようなものかを知るとより納得感をもってプロジェクト推進ができるかもしれません。以上でエントリを終了します。

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